宮城のニュース

仙台で柔道教室主宰 島谷さん8段合格 快挙 女子は世界に8人だけ

小中学生の稽古を見守る島谷さん(右端)=仙台市宮城野区の幸町中

 柔道教室を主宰する仙台市宮城野区の島谷順子(よりこ)さん(70)が柔道8段に昇段した。8段以上の女性は国内外に8人しかおらず、東北ではただ1人。「大変うれしい。周りの皆さんの支援に感謝したい」と喜びを語る。

 島谷さんは昨年10月、論文や口頭試問などの柔道の昇段試験を受け、合格した。関係者の勧めもあって挑戦したといい、島谷さんは「段位は気にせず柔道に取り組んできた。周りよりスタートが遅かったが、ここまで昇段できて驚いている」と話す。
 30年前に宮城野区で幸町柔道教室を開いた。膝や股関節に不調を抱えつつ、今も中学校の道場を借りて週2回、小中学生を指導する。「力いっぱい柔道を学ぶ子どもたちの姿に刺激を受け、上を目指そうという気持ちになった。できるだけ長く、子どもたちと柔道をしていきたい」と意気込む。
 島谷さんは大津市出身。17歳で柔道を始めた。日本体育大を卒業後、宮城学院中高で保健体育の教員となり、仙台に移り住んだ。
 一度は競技を離れたが、子育ての傍ら稽古を重ね、女子柔道初の全国大会となった1978年の全日本選抜体重別選手権女子の部新設を機に現役復帰。79年の同大会や81年のアジア選手権で優勝した。
 92年バルセロナ五輪で女子選手団のコーチになるなどし、96年には女性として当時初となる国際A級審判員のライセンスも取得。指導者としても女子柔道界を支えた。現在は全日本柔道連盟評議員を務めている。
 15日には全国の柔道関係者や教え子が仙台市内に集まり、昇段を祝う会を開く。
 専門学校時代に島谷さんの教えを受け、幸町柔道教室で共に指導に当たる三本菅(さんぼんすげ)通次さん(47)=青葉区=は「生徒への愛と情熱的な指導は昔から変わっていない。8段への昇段は本当にすごいと思う」とたたえた。

[柔道の昇段試験]女子6段以上の場合、過去の試合成績や審判・指導実績、普及の取り組みなども踏まえ、「柔道の総本山」として知られる講道館(東京)が総合評定を決定。8段昇段は42歳以上で、評定に応じて7段昇段後9〜18年以上修業すれば認められる。女性は9段が1人、8段が島谷さんを含め7人いる。


2019年06月14日金曜日


先頭に戻る