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<どうする地上イージス>(上)配備/県議は賛成反対同数 市議は反対8割超に

秋田市中心部(奥)に隣接する陸上自衛隊新屋演習場

 防衛省が導入を進める地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」で、同省が候補地とする秋田市の陸上自衛隊新屋演習場への配備について、秋田県議は賛否が拮抗(きっこう)したが、秋田市議の約8割が現状では反対の考えであることが河北新報社が行ったアンケートで分かった。

 調査は4月の改選で新たな顔触れとなった県議(定数43)、市議(同36)に質問票を送付し、全員から回答を得た。
 5月30日の回答期限後に、新屋の現地調査結果に関する議員向け説明会が開かれており、各議員の意向に変化が生じている可能性もある。市議会最大会派の秋水会(15人)は1人が個人として回答し、他の14人は会派として答えた。
 イージス・アショアの国内配備について「賛成」「どちらかと言えば賛成」と回答した県議は31人(72.1%)。「反対」「どちらかと言えば反対」は12人(27.9%)だった。
 「緊迫化した世界情勢を鑑みると抑止力を増やさざるを得ない」(自民・住谷達県議)などと多数が国内配備の必要性を認めた。
 市議は「賛成」「どちらかと言えば賛成」22人(61.1%)、「反対」「どちらかと言えば反対」14人(38.9%)と、県議同様に国内配備自体には賛意を示す声が多かった。
 新屋への配備の賛否に関する設問では、県議は「賛成」「どちらかと言えば賛成」が20人、「反対」「どちらかと言えば反対」も20人。3人が無回答で、賛否は同数となった。
 会派別では最大会派の自民党(26人)が「賛成」「どちらかと言えば賛成」20人、「反対」「どちらかと言えば反対」5人、無回答1人。これに対し第2会派「みらい」(8人)は「反対」「どちらかと言えば反対」8人。社民党(4人)、「次の世代につなぐ会」(2人)、共産党(1人)は全員が「反対」とした。公明党(同)と「人口減少に立ち向かう県民行動会議」(同)は無回答だった。
 一方の市議は、新屋への配備に「賛成」「どちらかと言えば賛成」が2人(5.6%)。「反対」「どちらかと言えば反対」が30人(83.3%)、無回答4人(11.1%)。秋水会が会派として「どちらかと言えば反対」と回答し、反対が賛成を大きく上回った。
 会派別では、秋水会が「どちらかと言えば賛成」1人、「どちらかと言えば反対」14人。「市民クラブ」(5人)は賛成1人、反対4人。「フロンティア秋田」(5人)、共産党(4人)、「そうせい」(3人)は全員が反対。公明党(4人)は全員無回答だった。
 新屋配備に反対する理由は県議、市議ともに演習場と住宅地の近さへの懸念が多かった。「どちらかと言えば賛成」とした自民・佐藤雄孝県議も「地元住民の安全をどう確保するか、慎重に見極めなければならない」と記入し、懸念をにじませた。


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2019年06月14日金曜日


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