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いわき舞台のアニメ「薄暮」公開へ 震災後の日常描く ファンの「聖地巡礼」期待

「薄暮」のポスターを挟んで並ぶ桜田さん(左)と山本監督
映画の一場面。ヒロインの女子高校生・小山佐智 (C)Yutaka Yamamoto/Project Twilight

 いわき市を舞台にしたアニメ映画「薄暮(はくぼ)」が、福島県内と東京都内で21日から上映される。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後の日常が高校生の男女の姿を通じて描かれる。美しい風景がふんだんに登場し、ファンがゆかりの地を訪ねる「聖地巡礼」にもつながりそうだ。
 山本寛監督が被災地に希望と元気を送る東北3部作の第3作。物語では震災で心に傷を負ったいわき市の女子高校生が、原発事故で避難してきた男子高校生と出会う。被災体験を背景に田園風景を絵に描く少年と心の交流を重ね、2人は距離を縮めていく。
 少女役は演技力が注目される若手女優の桜田ひよりさん(16)、少年役は子役としても活躍した加藤清史郎さん(17)が務めた。
 少女が通う高校や近くの田園風景、通学で使う駅、利用する店などが実物とそっくりに描かれる。アニメの聖地巡礼ブームを仕掛けた一人とされる山本監督の経験が生かされている。
 山本監督は7日にいわき市内であった試写会のあいさつで「福島は美しく、そこで少年少女は普通に生きている。普通が尊いというのは世界共通で言えること。福島、いわきを伝えるために作品を使ってほしい」と話した。
 山本監督は3部作で岩手県大槌町をモデルにした「blossom」、仙台市が舞台の「Wake Up,Girls!」を手掛けた。上映はポレポレシネマズいわき小名浜など福島県内3館と都内2館で始まる。


2019年06月14日金曜日


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