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<安比高原>放牧馬 草原育む

放牧地で草原の復元に一役買う農耕馬

 岩手県八幡平市の市民団体「ふるさと倶楽部(くらぶ)」が、放牧馬と一緒に草原の復元に取り組んでいる。今年も地元の安比高原で農耕馬の放牧が始まった。環境保全に馬を活用するのは全国的にも珍しいという。
 今年は岩手県内外から7頭の農耕馬が集まり、放牧は10月末まで続く。馬がササやススキをはみ、その他の植物を人手で刈り取ることで、野シバやレンゲツツジの草原が復元するという。
 安比高原の放牧は1000年前から行われており、一時は700頭の牛馬が放たれていた。しかし、30年前に放牧が休止となって以降、急速に森林化が進行。木や雑草が生い茂り、草原の景観が失われた。
 ふるさと倶楽部による再放牧は2014年に始まった。放牧馬の世話をしている阿部文子さん(40)は「便利な時代だからこそ、時間をかけて昔ながらの景観を取り戻し、自然との共生を図りたい」と話す。
 安比高原はレンゲツツジが見頃。9日には放牧馬に乗って草原を散策するトレッキング体験会が開かれた。連絡先はふるさと倶楽部事務局0195(73)6228。


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2019年06月15日土曜日


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