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秋田・厚生連2病院、公設民営を検討 赤字解消へ県と協議

公設民営化を視野に検討が行われる秋田厚生連の雄勝中央病院

 秋田県内9カ所で総合病院を運営する県厚生農業協同組合連合会(厚生連)が、慢性的な赤字経営に陥っているかづの厚生病院(鹿角市)と雄勝中央病院(湯沢市)の公設民営化を視野に入れて検討していくことが分かった。厚生連は既に、県と病院経営の在り方を議論する協議会を設立。財政面の支援策も話し合い、県内の各医療圏域で中核的役割を担う総合病院経営の健全化を図る。
 厚生連は3月、安定的な病院運営のための長期ビジョン(2019〜25年度)を策定。第1期経営健全化計画でかづの厚生病院と雄勝中央病院を主な協議対象に据え、4月に協議会を発足させた。
 長期ビジョンでは両病院の公設民営方式に言及し「行政と本格的な検討に着手する」と明記した。稼働率の低い病床の廃止や医療機能集約も選択肢に入れ、地域医療維持の方策を探る。
 17年度の事業損益はかづのが約3億8863万円、雄勝が約2億1718万円の赤字だった。18年度はかづので若干の改善があるものの、雄勝は約1億2900万円の赤字増が見込まれる状況だ。
 協議会は年2回の会合を予定し、厚生連と県の双方の関係者が病院の決算や運営状況の内容を共有する。厚生連は地域の医療事情に配慮しながら、赤字解消を図るため経営面を重視した事業計画を提案。県から助言を仰ぎ、必要に応じて財政支援を求める。
 厚生連グループ全体としては、採算が合わない病棟の閉鎖や医薬品の共同購入などにより経営改善を進める。特にかづの、雄勝両病院は人口減少に伴う患者数の先細りや医師不足の傾向が顕著で、経営努力だけでは限界があるという。
 厚生連は「地域医療を維持するために県と意識を共有し、具体的な方向性を定めていきたい」と説明している。


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2019年06月15日土曜日


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