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<岩手・宮城内陸地震11年>栗駒耕英にジオサイト 推進協、風化懸念で追加

被災現場を見下ろす高台に設置された案内板

 宮城県栗原市の栗駒山麓ジオパーク推進協議会は、ジオパークの見どころ「ジオサイト」に、2008年の岩手・宮城内陸地震で7人の犠牲者が出た栗駒耕英地区の複合崩落現場を追加する。遺族からも風化を懸念する声があり、最大の被災地を通して記憶の伝承を強化する。
 今秋に予定される再認定審査に向けた見直しの一環。100カ所に上るジオサイトの整理も行う。
 地震発生時、栗駒耕英地区では、崩落した土砂に遮られて流れを変えた土石流が「駒の湯温泉」を襲い、宿泊客、従業員、経営者家族の計7人が犠牲になった。
 推進協議会は遺族の感情に配慮してジオサイトにこの複合崩落現場を加えてこなかったが、昨年、駒の湯温泉を営む菅原昭夫さん(63)から「ここで何があったのか正しく伝えていきたい」との要望があり、まず温泉の慰霊碑の近くに被災を伝える看板を設置した。
 推進協議会の担当者は「現場を見たり、体験談を聞いたりして防災への意識を高めてほしい」と話した。


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2019年06月16日日曜日


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