広域のニュース

<レスリング全日本選抜選手権>伊調薄氷 決勝に進出

女子57キロ級準決勝 南條(下)を攻める伊調

 レスリングの世界選手権(9月・カザフスタン)代表選考会を兼ねた全日本選抜選手権第3日は15日、東京・駒沢体育館で行われ、女子の57キロ級は五輪5連覇を目指す伊調馨(ALSOK、八戸市出身)と2016年リオデジャネイロ五輪63キロ級金メダルの川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)がともに1次リーグ、準決勝を突破し、16日の決勝に進んだ。
 50キロ級は昨年の世界選手権覇者の須崎優衣(早大)が昨年の全日本選手権優勝の入江ゆき(自衛隊)との初戦、準決勝を勝ち、リオ五輪48キロ級女王の登坂絵莉(東新住建)とともに決勝進出。53キロ級は向田真優と奥野春菜(以上至学館大)が決勝に勝ち上がった。
 男子のフリースタイル65キロ級は乙黒拓斗(山梨学院大)と樋口黎(日体大助手)、グレコローマンスタイル60キロ級は文田健一郎(ミキハウス)と太田忍(ALSOK、青森県五戸町出身)が決勝で闘うことになった。
 女子62キロ級は川井友香子(至学館大)、男子のフリー57キロ級は高橋侑希(ALSOK)、グレコで67キロ級は高橋昭五(警視庁)、130キロ級は園田新(ALSOK)が昨年の全日本に続いて制し、日本協会の選考基準を満たして代表入りを決めた。

◎女子57キロ級世界選手権懸け川井梨と再戦へ「練習と試合にギャップ」

 ルールに救われた。女子57キロ級の伊調は準決勝で南條をラストポイントによる3−3で下し、昨年12月以来となる川井梨との再戦にこぎ着けた。
 内容は負けに等しい。足をつかんでも得点まで結び付けられない。相手の勢いのある攻撃は辛うじて防いだ。「練習と試合のギャップはある」と素直に明かす。
 試合直後、取材エリアを素通りして練習場に向かったのは昨年12月の全日本選手権準決勝後と全く同じ光景だ。それでも大橋監督は「あの時よりこわばっていないというか、表情はいい」と前を向く。
 決勝で川井梨を下せば、五輪代表の座がぐっと近づく。「過去の戦いは参考にならない。自分は世界チャンピオンでもなければ、アジアチャンピオンにもなれなかった。挑戦者です」。五輪4連覇のプライドは完全に捨てている。(剣持雄治)


2019年06月16日日曜日


先頭に戻る