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「利休はなぜ退けられたのか」 大日本茶道学会の田中会長が講演

講演する田中会長

 茶道流派の一つである大日本茶道学会(東京)の仙台支部設立60周年を記念した講演会が16日、仙台市青葉区の仙台国際ホテルであり、同会の田中仙堂会長(61)が「利休はなぜ退けられたのか」と題し戦国時代の謎に迫った。
 わび茶の完成者として知られる千利休は豊臣秀吉に命じられ切腹したと伝わるが、近年、切腹せず九州に逃れたとの学説が注目されている。田中会長は「切腹かどうかはともかく、秀吉がなぜ利休を必要としなくなったかを考えたい」と自説を解説した。
 織田信長は茶道具の下賜や茶会を通じて権威を誇示。秀吉も同様の手法を講じ、さらに関白の官位を得ると聚楽第の席次で武将の序列を明らかにした。
 田中会長は「茶席は最小限の人数しか入れない2畳敷きを使い、極限の空間に誘い込むことで相手を心服させるための場に変わった。利休なしでも成立するようになり、秀吉は石田三成ら側近の進言に応じたのではないか」と語った。
 講演会には支部会員や一般市民約270人が参加した。


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2019年06月17日月曜日


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