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<岩手知事選>参院選連動、野党着々 擁立遅れで自民は焦燥

 岩手県知事選の告示(8月22日)まで間もなく2カ月となる16日、現職の達増拓也氏(55)が4選立候補を表明した。対立候補擁立を明言しながら先を越された政権与党。一方の野党勢力は一気呵成(かせい)に参院選と連動した布陣を構築する。夏の政治決戦に向け、岩手県政界がざわめき始めた。
 自民党の県議は「達増氏の政策は過去の焼き直しばかり」と批判し、県連の千葉伝会長は「何としても対抗馬を擁立する」と語気を強める。だが…。
 言葉とは裏腹に「選挙戦の1年前には候補を立てる」としていた人選には手詰まり感が漂う。周囲に「もう無理」と本音を漏らす県連関係者もいるほどだ。
 参院選岩手選挙区(改選数1)は、元復興相の現職平野達男氏(65)が既に党公認を得て県内各地に浸透。県連幹部は「党本部の指示は参院選の必勝だけ」と言い出した。
 県連内は参院選で27年ぶりの選挙区勝利を前面に、達増氏との対決で力が分散してしまうのを避けたい雰囲気が支配的だ。
 一方、達増氏を支える野党系県議でつくる「希望郷いわてを実現する会」は「知事の決断を歓迎する」と受け止めた。副代表の関根敏伸県議は「準備万端。いつでも動ける」と息巻く。
 立候補表明に先立って達増氏は9日、県内各地に配置した自身の後援会組織を、岩手選挙区の野党統一候補横沢高徳氏(47)の後援会に切り替えると宣言した。同一の陣構えで参院選、知事選を戦い抜く布陣だ。
 花巻市で14日夜にあった国民民主党の木戸口英司参院議員(岩手選挙区、非改選)の国政報告会に登壇した達増氏は、横沢氏と並んで「頑張ろう」と拳を振り上げた。
 「たっそ拓也後援会連合会」の森越康雄会長は「野党と知事の結束は固い」と自信満々。「意見を戦わせるのが政治の常道だ。与党は本当に候補者を立てなくていいのか」と挑発してみせた。


2019年06月17日月曜日


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