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<岩手・達増知事4選出馬表明>語録で振り返る3期目

沿岸被災地を視察する達増氏(左)と安倍首相=3月9日、大船渡市

 4選立候補を表明した達増拓也知事は、歯に衣(きぬ)着せぬ政権批判で周囲をはらはらさせる一方、漫画、アニメーションなどのサブカルチャー路線で県政PRに努めてきた。3期目の達増県政を語録で振り返る。

 安全保障関連法案を巡って与野党の攻防が激化していた2015年8月、政権与党支持の対立候補が立候補を取りやめて無投票3選が決まった途端「知事選で大敗すると、法案成立が難しくなると懸念したのだろう」。3期目の出だしから政権与党への対決姿勢をにじませた。
 17年の通常国会は、加計学園問題や南スーダン国連平和維持活動部隊の日報陰蔽(いんぺい)問題に揺れた。「憲政史上最悪と言える通常国会を反省してほしい」と注文を付け、8月発足の安倍改造内閣を「反省おわび内閣」と名付けた。
 今年2月に安倍晋三首相が旧民主党政権を「悪夢」と批評すると、すかさず「『悪夢』という言葉が出ること自体、精神分析の対象」と返してみせた。
 忖度(そんたく)とは無縁の達増流だが「政治の師」は手放しで絶賛する。16年8月に小沢一郎衆院議員(岩手3区)率いる生活の党が自由党に党名変更すると「日本一新の志を掲げ、21世紀にふさわしい政策を持つ党」と持ち上げた。
 ただ、東日本大震災の復興加速、超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」誘致など県政の重要施策を実現するには本来、政権との二人三脚が欠かせない。
 震災発生から8年となるのを前に、今年3月には沿岸被災地を視察する安倍首相に同行し、写真や動画を自らツイッターに載せた。ILC誘致も「総理に毎日でも会って思いを伝えたい」とすり寄る。
 本年度スタートの県総合計画の目標は「県民の幸福実現」と抽象的。18年12月の県議会で「知事にとって幸福とは」と問われると「朝の食卓に岩泉ヨーグルトがある時。夜にはウニなぞがご飯に添えてあれば」と披露した。
 東京で今年5月にあった国内最大級のゲームパーティーの会場では、自らが責任編集した漫画本「コミックいわて」を販売した。
 「わんこそばもゲームのようなもの。田舎暮らしはゲーム性が高く、岩手県はゲームになじむ」と独特の理論で岩手への移住を呼び掛ける。


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2019年06月17日月曜日


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