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<鵜住居復興スタジアム>「あなたも逃げて」震災教訓祈念碑に ラグビーW杯通じ世界に発信

設置された祈念碑と犠牲者を悼んで黙とうする地元住民

 津波の犠牲者を二度と出さないように「あなたも逃げて」と刻まれた祈念碑が16日、岩手県釜石市の釜石鵜住居復興スタジアムに設置された。9、10月に現地で行われるラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の試合などを通じ、東日本大震災の教訓を世界に発信する。
 黒御影石製の碑は幅2.1メートル、高さ1.6メートル。英文の説明板を併設した。上部に設けた長方形の枠からは、津波で住民160人以上が犠牲になった鵜住居地区防災センター跡地に建てられた追悼施設「釜石祈りのパーク」が望める。
 地元の復興まちづくり協議会が市有地を無償で借り、住民らの寄付約200万円で設置した。
 碑が建立されたスタジアムは、児童や生徒が自主避難して命を守った「釜石の出来事」で知られる鵜住居小、釜石東中の跡地に整備された。
 協議会の佐々木憲一郎会長代行は「鵜住居で何があったのか、ここを訪れる人に伝えたい。『あなたも逃げて』は逃げられずに犠牲になった人も含めた被災地共通のメッセージ」と呼び掛けた。


2019年06月17日月曜日


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