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<攻防の断面>仙台市議選告示まで2カ月[3]1強の実相 参院選後の風見通せず

自民党青年局の街頭行動で手を振り、党への支持を呼び掛ける太白区の現職(中央)

 宮城の自民党の「顔」がそろった。
 仙台市議選(8月16日告示、25日投開票)を控え、青葉区の自民現職が5月16日に開いた市政報告会に、党県連幹事長を務めた村井嘉浩知事、前復興副大臣の土井亨党衆院議員(宮城1区)が駆け付けた。
 「先生と力を合わせて頑張る」。現職との連携を約束したのは、参院選の党公認候補予定者の妻。前防衛相の小野寺五典党衆院議員(宮城6区)は「現職は市議の中でも政策立案の中心で活躍している」とビデオメッセージを届けた。

<政権党で存在感>

 国政は自民が圧倒的多数の「1強多弱」が続く。市議選でも保守系候補予定者の「自民党」の看板に対する信頼は厚い。現時点で党公認は21人。政令市移行後の最多だった1991年に並んだ。党推薦を得た無所属の予定者も3人いる。
 青葉区の現職も無所属で当選を重ねたが、前回2015年から党公認を得て戦う。昨年夏は自民会派で首相公邸を訪ね、学校へのエアコン設置を安倍晋三首相に直談判し、前向きな回答を引き出した。市政のかじ取りが野党出身の郡和子市長に代わり、政権党市議の存在感は増したと感じる。
 新人にとっては党公認は生命線とも言える。
 青葉区の自民新人は党衆院議員、党県議との「3連ポスター」を作製し、地元に張り巡らせた。「地域の窓口となり、国や県とのパイプ役を目指す」と政権党の看板をフル活用する。

<「2000万円」懸念も>

 支持率で独走する1強に死角はないのか。
 「退職金や年金をもらっても、2000万円ないと生活できない国なのか」
 10日の参院決算委員会。立憲民主党の蓮舫副代表が老後資金の「2000万円問題」を取り上げ、安倍首相らを弁舌鋭く追及する様子がテレビ中継された。
 太白区の自民現職は、8期務めた父の後を継いだ15年の初陣を思い返した。当時は安全保障関連法案を巡る国会審議の真っただ中。吹き荒れる自民への逆風に耐え、地盤を守り抜いた。
 現職は街頭演説で「責任政党として政治を前に進める。これが自民党だ」と力を込める。「父は民主党政権時代の選挙でも議席を死守した。良いときも、悪いときも自民の看板で戦うしかない」と腹をくくる。
 参院選は7月4日公示、21日投開票の日程が強まり、市議選に先立ち行われる公算が大きい。立民など野党5党派は全1人区で候補者を一本化し、自民と激突する。
 参院選後の杜の都にどんな風が吹くのか、今は見通せない。保守系候補予定者の一人は「党に頼らず、自力で票を固めるしかない」と戦略を練る。


2019年06月18日火曜日


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