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高齢者らの膝関節 違和感を軽減 宮城初の機能性サプリ発売

宮城初の機能性表示食品となる「摩擦音ケアに ひざ年齢」

 ゼラチン製造のゼライス(宮城県多賀城市)は、高齢者らの膝関節の違和感を軽減する機能を持つ栄養補助食品(サプリメント)「摩擦音ケアに ひざ年齢」を発売した。コラーゲンを分子レベルで細分化した新規の機能性関与成分「コラーゲントリペプチド」(CTP)を含み、サプリメントとしては宮城県の企業で初の機能性表示食品となる。

 CTPは三つのアミノ酸が結合したコラーゲンの最小単位。従来のコラーゲンのサプリメントよりも体内への吸収が早く、皮膚や骨、関節軟骨といった組織に効率的に取り込まれる。
 各組織に取り込まれたCTPは細胞を活性化させ、コラーゲンやヒアルロン酸の生産を促進する。同社が第三者に委託して実施した臨床試験では、膝関節の摩擦音などの自覚症状が軽減されることが分かり、学会誌に掲載された。
 老化や肥満で関節内の軟骨がすり減って膝に炎症が起こり、痛みで歩くのがつらくなる「変形性膝関節症」は、局所的に圧力が増えることで「ポキポキ」「ゴリゴリ」といった摩擦音を感じると考えられている。
 厚生労働省は国内の変形性膝関節症患者数を、自覚症状のある人で約1000万人、X線診断による潜在的な患者数は約3000万人と推定。高齢になるほど発病率が上がり、患者数は年々増加しているという。
 同社は1997年、医療用ゼラチンの開発工程でCTPを発見。CTPを主成分とする化粧品の原料や健康食の素材を関連メーカーに販売するほか、2017年にはCTPを使った保湿機能があるローションやジェルを独自開発した。
 機能性表示食品として届け出た製品は同社としても初めて。稲井謙一社長は「日本で初めてCTPの膝関節への機能性が確認され、当社の100年にわたるコラーゲン研究の成果とも言える製品ができた。膝関節の違和感を改善して日常生活の質の向上につなげたい」と期待する。
 同社のインターネット通販サイトで取り扱う。スティック(1本4グラム)タイプは30本入りで4100円。1日1本を目安に飲み物などに溶かして摂取する。連絡先は(0120)593014。

[機能性表示食品]事業者の責任で科学的根拠に基づいた機能性を商品に表示した食品。販売前に安全性や機能性の根拠に関する情報を消費者庁長官に届ける必要がある。国の許可が必要な特定保健用食品(トクホ)などより要件を緩めており、国は安全性と機能性の審査をしない。健康食品の市場拡大を目指し、2015年4月に始まった。


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2019年06月18日火曜日


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