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ちばてつやさん、石ノ森章太郎さんとの交友語る「仲間でありライバル」

石ノ森さんとの出会いのエピソードを語るちばさん=世田谷文学館

 登米市出身の漫画家石ノ森章太郎さん(1938〜98年)との思い出を、漫画家ちばてつやさん(80)が振り返る講演会が16日、東京・世田谷の世田谷文学館であった。出会いのエピソードなどを披露した。
 同館で開催中の「萬画(まんが)・石ノ森章太郎展 ボクは、ダ・ビンチになりたかった」に関連して招いた。演題は「石ノ森章太郎と過ごした日々」。
 60年前、少女誌に連載を抱えていたちばさんは右手に大けがをした。当時、石ノ森さんや赤塚不二夫さんらが暮らしていた豊島区のアパート「トキワ荘」に、編集者が原稿の手助けを求め駆け込んだことが交友のきっかけとなった。
 ちばさんは約150人を前に「石ノ森さんや赤塚さんが私の下描きをなぞり、徹夜で締め切りに間に合わせてくれた。原稿は今も大事に持っている」と語った。
 石ノ森さんの存在を「私が思いつかないようなこま運びを描く天才。仲間でもあり、怖いライバルだった」と思い起こした。
 企画展は30日まで。石ノ森さんの足跡を「特撮」「詩人」などの側面で紹介。「仮面ライダー」第1話の原画をはじめ、東日本大震災で津波被害に遭った石巻市の石ノ森萬画館のために全国のボランティアが応援メッセージを寄せ書きしたベニヤ板13枚も並ぶ。
 世田谷文学館の佐野晃一郎学芸員は「石ノ森さんの偉業を振り返ると、生き方そのものがよろず的だったことが分かる」と語る。


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2019年06月18日火曜日


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