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<岩手知事選>達増氏4選出馬表明時期 県政界こう見る

報道各社を集めて4選立候補を表明する達増知事=16日午後6時すぎ、盛岡市

 任期満了に伴う岩手県知事選(8月22日告示、9月8日投開票)で、現職の達増拓也氏(55)による4選立候補表明のタイミングを巡り、さまざまな「読み」が飛び交っている。なぜ「6月16日」だったのか、県政界の声を集めて推理してみた。

 達増氏の政策秘書から報道各社に連絡が入ったのは16日午前だった。午後6時から盛岡市内で知事選対応について記者会見する−。
 「日曜」という設定を達増氏は「公務と選挙を厳密に区別した判断」と語る。ちなみに上田清司埼玉県知事が記者会見を開いて5選不出馬を表明したのは前日の15日。やはり休日の土曜日を選んでいる。
 現職の立候補表明と言えば、議会で議員の質問に答えるのがオーソドックス。6月定例県議会の開会は19日に迫っていた。達増氏は「私の進退で議会が時間を取られるのは申し訳ない」と言う。
 県幹部は、議員に促されるいかにも古めかしい儀式を嫌う達増流と見立てた。
 「参院選と知事選を完全一体で推し進める態勢の完成を見届けた上での表明」との見方を示すのは達増県政に批判的な県議だ。
 参院選岩手選挙区(改選数1)で野党4党は、元パラリンピック選手横沢高徳氏(47)を推薦する。達増氏は自らの後援会組織を「横沢氏の後援会に切り替える」とまで言い切って肩入れし、自らの知事選でも4党の推薦を求める。
 4党のうち参院選対応が最も遅れていた立憲民主党県連が15日に横沢氏の推薦を決定し、最後のピースが埋まったと判断した。
 2015年の前回知事選では告示の9カ月前に早々立候補表明したが、今回は2カ月前まで引き延ばした。
 政党関係者の間では「衆参同日選の可能性をぎりぎりまで見計らっていた」との見方が根強く残る。衆院解散風が強まった頃から県政界には「同日選なら衆院選に転身するつもりではないか」との臆測が飛び交った。
 達増氏が「政治の師」と仰ぐ小沢一郎衆院議員(岩手3区)は旧自由党を率いて国民民主党に合流。小沢氏と確執のある階猛衆院議員(岩手1区)は反発して国民民主党を離党。達増氏が小沢氏の「刺客」として階氏と対決する、とのシナリオだ。
 自民党の出方をうかがって立候補表明を引き延ばしてきたが「知事は最近、機嫌がいい」と解説する政党関係者もいる。


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2019年06月18日火曜日


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