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<地上イージス>防衛相謝罪 秋田知事「適地、他にあり得る」

イージス・アショアの調査ミスなど一連の不手際について、佐竹知事(右から2人目)らに謝罪する岩屋防衛相=17日、秋田県庁
秋田県庁などの官庁街から新屋演習場方面を見渡す3D地図。住宅密集地に隣接し、秋田商高やこまちスタジアムも近い

 佐竹敬久秋田県知事は17日、秋田市であった岩屋毅防衛相との会談で、地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の候補地選定について「重要な施設の配備には最も良い場所を選ぶべきだ。時間と金をかければ(他に配備)できる場所はあり得る」と指摘した。

 防衛省が行った国有地の検討では、同市の陸上自衛隊新屋演習場を「適地」とする一方、青森、秋田、山形の3県にある19の国有地全てを「不適」とした。数値に誤りのあった9カ所を除く10カ所は、インフラが未整備なことや住宅地の近さ、津波の影響への懸念などが理由だった。
 男鹿市の国家石油備蓄基地も検討対象とされたことに、佐竹知事は「火気厳禁の場所を含める必要はない」と異を唱えた。「(新屋以外を)最初から不適にしようとしたと感じて仕方がない」と不快感を示した。
 新屋演習場は、県庁などがある市中心部から3キロ圏内にあり、隣接地には住宅密集地が広がる。
 防衛省の配備案では、住宅地との緩衝地帯確保のために海側の県有地を取得した上で県道をさらに海側に付け替えるという。演習場の一部が津波の浸水想定エリアになるため土地のかさ上げ工事を行う方針も、同省は報告書の公表後に明らかにしている。
 岩屋防衛相との会談後、佐竹知事は「(不適とした国有地も)インフラ工事すれば適地になるかもしれない。本当に良い場所を調べてもらわなければ困る」と苦言を呈した。
 秋田市の穂積志市長も、津波の影響が「不適」の理由に挙げられた国有地を例示し、「(同じく津波の影響があるはずの)秋田ではその説明がなされていない」と批判した。岩屋防衛相は「十分説明できていなかった」と不手際を認めた。


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2019年06月18日火曜日


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