岩手のニュース

<岩手医大病院>矢巾移転まで3ヵ月 「跡地どうなる」住民懸念

内丸メディカルセンターとして利用する中病棟の低層階(手前)

 盛岡市内丸から岩手県矢巾町への岩手医大病院移転まで、21日で3カ月となる。病院跡地を一部利用して開設する内丸メディカルセンター(MC)の新棟は完成までに最長10年を見込み、その後に旧病棟の解体と跡地の再開発を予定する。周辺地区の住民からは「空白の長期化」を不安視する声が出ている。



 医大総合移転計画事務室によると、病院移転後に盛岡市中心部で地域医療を担う内丸MCは、中病棟と西病棟の低層階を利用して9月に開院。さらに現在の歯学部棟を取り壊して新棟を建設し、内丸MCを移転する。
 旧病棟の解体は内丸MCの新棟移転後となるが、現状では新棟建設に向けた資金調達に見通しが立っていないという。
 5月にあった近隣住民との意見交換会で医大は「10年以内をめどに新棟を完成させたい」と説明。住民からは「市中心部で巨大病院が10年も空き家の状態で放置されるのか」と驚きの声が上がった。
 2018年度までに病院跡地の再開発方針を策定するとしていた岩手県、盛岡市、盛岡商工会議所、医大による検討会議の協議が遅れており「見通しを示せる段階にない」(総合移転計画事務室)という。
 病院隣接地区の商店主らでつくる本町振興会の松本静毅会長は「跡地の利用方針が示されなければ、商業施設などの新規出店にも影響する」と足踏みが続く再開発協議に懸念を示した。

[岩手医大病院の移転]新病院は15診療科、1000床で完全予約制の治療や入院に対応。高度救命救急機能も担う。内丸メディカルセンターは21診療科、50床で外来と短期入院に対応する。内丸地区にある1926年建造の1号館は記念館として残す。


関連ページ: 岩手 社会

2019年06月20日木曜日


先頭に戻る