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太古の哺乳類で街おこし 福島・土湯温泉で70年前発掘

パレオパラドキシアの生態復元図
パレオパラドキシアがモデルのマスコットキャラクター「ゆパッチー」

 福島市の土湯温泉観光協会(加藤貴之会長)が、約1500万年前の土湯温泉周辺に生息したとみられる哺乳類「パレオパラドキシア」の像の設立に取り組んでいる。資金をクラウドファンディング(CF)で募り、東日本大震災からの復興の象徴として制作する。

 パレオパラドキシアは約2300万〜1000万年前の北太平洋沿岸に生息していた海生哺乳類。筑波大の資料室に眠っていた化石を2017年、訪れた国立科学博物館(東京)の研究員が再発見した。
 出土場所のメモを頼りに調査が進められた結果、土湯温泉の砂防ダム工事現場で1950年前後に発掘された化石と判明。年代測定で約1500万年前のパレオパラドキシアと分かった。
 観光協会は今年2月、パレオパラドキシアをモチーフとしたマスコットキャラクターを制定。国立科学博物館の研究員のスケッチを基に作成し、少子化の影響で今春廃校された土湯小の児童6人が「ゆパッチー」と命名した。
 今回制作する像は地元の阿武隈川や荒川で採った石、土砂が材料。市内の高校の美術部員や大学生に協力を依頼した。観光協会の池田和也事務局長は「土湯温泉は震災後に人口流出が著しく、像の設立が若者らが足を運ぶきっかけになってほしい」と期待する。
 CFサイト「レディーフォー」で寄付を受け付け、8月9日までに200万円を目標とする。支援者には土湯温泉周辺の見学ツアーや旅館宿泊券などを贈る。連絡先は観光協会024(595)2217。


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2019年06月20日木曜日


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