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<入試のツボ>問われる新しい学力

◎中学受験・首都圏の動き

 首都圏の中学受験は年々、受験者数が増えている。選抜方法として、算数、国語、理科、社会の4教科のほか、「英語入試」「思考力入試」を実施する学校が増えていることは以前紹介したが、今年はさらに増加し、形態も多様化している。
 多様化の背景には、これから求められる「新しい学力」がある。
 新しい学力とは(1)知識・技能の確実な習得(2)知識・技能を基にした思考力・判断力・表現力(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度−とされる。
 知識がどれだけ身に付いているかを測るには、従来の筆記試験で十分であり、筆記試験の中に教科横断的な記述問題を取り入れれば思考力・判断力・表現力も評価できる。
 ただ、どれだけ主体性を持って多様な人々と協働して学べるかは筆記試験では分からない。そこで、入試で理科の実験などを行い、結果から考えられることを発表したり、討論したりする学校も出始めた。
 本県では、高校受験が初めての受験になる生徒が圧倒的多数であり、高校入試の選抜方法や出題内容は、ここまで大幅に変化しているわけではない。
 そのような環境で、状況が変わり始めていると感じ取ったり、これから求められる「新しい学力」のことを知っていたりする生徒は、どれだけいるだろうか。
 一方、中学受験をする小学生は、多様化する試験内容に対応すべく、今後求められる力を身に付けようと既に動きだしている。
 大学受験を考える場合、数年後には多様化した入試内容に対応している子どもたちと同じ土俵で争うという視点が必要だ。
(河合塾NEXT泉中央教室・進藤誠教室長)


関連ページ: 宮城 社会 入試のツボ

2019年06月22日土曜日


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