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聖火リレーの小旗見つかる 64年東京五輪で使用 名取の鹿島さん、自宅物置に

東京五輪の聖火リレーで振った小旗を持つ鹿島さん

 宮城県名取市の会社員鹿島伸一さん(67)の自宅から、1964年東京五輪の聖火リレーの際に沿道で振った河北新報社提供の日の丸の小旗が見つかった。
 6月1日に聖火リレーのルートが決まったことを知り、取っておいたことを思い出した。物置の奥にしまっておいた段ボール箱から、竹と紙で作られた日の丸の小旗が丸まった状態で入っていた。五輪の記念切手も一緒に保管されていた。
 当時は長町小6年で、学校行事の一環として聖火リレーを見に行った。雨が降る中、仙台市の国鉄長町駅付近の歩道の前列でしゃがみながらランナーを待った。
 午前9時に宮城県庁前を出発した聖火が迫ってくると、観衆は「おーっ」と歓声を上げて盛り上がり、小旗を一斉に振った。「スピードが速く、来たと思った瞬間にはすでに通り過ぎていた」と振り返る。
 当時の担任が聖火リレーの説明をする際、「生きている間に、もう日本で五輪を開催することはないだろう」と話していたという。雨にぬれて一部が破れたが、友人と「宝物になるね」と話し合い、自宅に持ち帰った。
 来年6月20日から3日間、再び聖火トーチを持った走者が県内を駆け抜ける。鹿島さんは「また五輪を日本で開くとは思っていなかった。被災地で立ち上がった人たちが走る姿を沿道で応援したい」と心待ちにする。


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2019年06月22日土曜日


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