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対津波高強度燃油タンク 気仙沼に建設、運用開始

タンクの完成を祝いテープカットする関係者

 宮城県気仙沼市と石油販売の「気仙沼商会」(気仙沼市)が同市朝日町に建設していた津波への強度を高めた国内初の燃油タンクが完成し21日、運用が始まった。東日本大震災の津波でタンクが流失し、主力の水産業に影響が出た教訓を生かした。
 新しいタンクは5基あり、いずれも直径11メートル、高さ12メートル、貯蔵量990キロリットル。外側は緩衝材が巻き付けられ、鉄筋とピアノ線で強度を高めた特殊なプレストレストコンクリート(PC)で固めた。
 桟橋の先にある船着き場まで延びた配管で、漁船やタンカーに給油する。総事業費は26億円で国のグループ化補助金などを活用した。
 気仙沼市では震災発生時、気仙沼湾にあった民間のタンク23基のうち22基が津波で流失。重油など約1万1500キロリットルが海に流れ出た。このため、新しいタンクには万全の津波対策が取られた。
 21日は現地で竣工(しゅんこう)式があり、施設を利用する船主や建設関係者ら約150人が完成を祝った。
 気仙沼商会の高橋正樹社長はあいさつで「津波で流されないタンクができた。震災から前を向く気仙沼の基幹産業である水産業を盛り上げていきたい」と強調した。


2019年06月22日土曜日


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