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<新潟・山形地震>鶴岡・国重文の「天主堂」キリスト像など2体破損

中央祭壇から落下し、壊れたキリスト像など2体=21日、鶴岡市馬場町

 新潟・山形地震で、鶴岡市中心部にある国指定重要文化財「鶴岡カトリック教会天主堂」のイエス・キリストと聖フランシスコ・ザベリオの石こう像が破損し、頭部と胴体部が分かれてしまったことが21日、分かった。2体は昭和初期ごろに据えられたとみられ、長年、多くの市民に親しまれてきただけに、関係者は悲嘆に暮れている。
 教会のヤン・チェンユアン主任司祭(45)によると、18日夜の地震発生直後に天主堂を確認したところ、高さ約3メートルの中央祭壇の最上部に据えられた高さ約90センチのキリスト像、中段右側に安置された高さ約40センチのザベリオ像が床に落下、破損していた。祭壇の下部にぶつかり、床に転がったとみられる。祭壇の中段左側にあった聖テレジア像は無事だった。
 ヤン主任司祭は「信仰するイエス・キリスト像がこんな姿になってしまい、悲しいと言うしかない。次の日曜日のミサに来て初めて、状況を知る信者が多いと思う」と肩を落とした。
 天主堂保存協力会によると、祭壇は昭和初期に設置され、その後にキリストなどの像が据えられた。像は当時、国内で制作されておらず、ローマ法王庁(バチカン)などから取り寄せた可能性もあるという。
 佐藤晃事務局長(80)は「心のよりどころにしてきた市民は多く、ショックだ。教会で専門家に頼んで修復するしかないが、見通しが立たない」と嘆く。
 天主堂は1903(明治36)年完成のロマネスク様式で、高さ約24メートルの尖塔(せんとう)が目を引く鶴岡の象徴的建物。79年に国重要文化財に指定された。90年代に市民の募金で大修復が実現したり、クリスマスツリーが地元の風物詩になったりと、市民の愛着は強い。


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2019年06月22日土曜日


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