山形のニュース

<新潟・山形地震>停電で津波情報送れず 国土地理院・非常用電源も故障 

 鶴岡市で震度6弱を観測した新潟・山形地震で、同市鼠ケ関(ねずがせき)にある国土地理院の潮位計の観測データが、停電と非常用電源の故障で気象庁に送られていなかったことが分かった。実際は地震発生から12分後の18日午後10時34分、約10センチの津波を観測していた。
 地理院によると、故障していたのは「鼠ケ関験潮場」。停電に加え、装置の故障で非常用バッテリーの充電が切れており、送信できなかったという。データは津波の注意報・警報の継続や解除の判断に用いられている。
 気象庁は当時、最も早く観測した津波を発生から26分後の同10時48分、新潟県の粟島で記録した微弱な津波と発表。実際は14分早く津波が沿岸に到達していたことになる。
 気象庁は地震の規模や震源の位置を基に発生から2分後、津波の高さを最大1メートルと予想し、注意報を出しており、住民の避難に大きな影響はなかったとしている。地理院は全国25カ所の観測設備を緊急点検し、再発防止策をまとめる。
 東北大災害科学国際研究所の今村文彦教授(津波工学)は「リアルタイムの記録は津波の実態を把握し、注意報・警報を解除するか判断するための重要なデータ。今回送信されなかったことは残念だ」と話す。
 地理院地殻監視課は「データが送れていなかったことは重く受け止めている。再発防止に努めたい」としている。


関連ページ: 山形 社会

2019年06月22日土曜日


先頭に戻る