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<八村塁>仙台で学び 長所伸びた 元バスケ女子日本代表監督 中村和雄さんに聞く

中村和雄さん

 八村が日本人で初めてNBAドラフト1巡目で指名されたことの意義を、女子日本代表の元監督で、長らくNBAを見てきた中村和雄さん(78)=秋田市=に語ってもらった。

 今年2月にゴンザガ大まで行き、リーグ戦を観戦した。メディアも多数訪れ、広報にシャットアウトされるライターもいた。日本の大学バスケでは考えられない。扱いは大スターだった。
 NBAはとんでもない世界だ。平均年俸は約8億円。世界のプロスポーツを見渡しても飛び抜けている。米大リーグより約3億円も高い。
 それだけに狭き門だ。リーグは30チームで、1チームが契約できる選手は最大15人。世界でたった450人しかNBA選手になれない。(八村)塁はそこにドラフト1巡目で指名された。田臥(勇太=栃木、秋田・能代工高出)や渡辺(雄太=グリズリーズ)とはレベルが違う。
 米国でも多くの選手がNBAに入れず、下部リーグや世界各地のリーグに所属する。日本でプレーする米国籍選手も、願いかなわず海を渡ってきている。NBAでのプレー経験のある選手はあの舞台を「夢のまた夢」と言う。
 塁が1巡目指名されるなんて、こんなうれしいことはない。日本のバスケ界みんなが喜んでいる。明成高に進み、久夫(佐藤久夫監督)に教わって本当に良かった。型にはめず、長所を育ててもらったからこそ、今の塁がある。(聞き手はスポーツ部・射浜大輔)

[なかむら・かずお]秋田高や秋田いすゞ自動車で選手として活躍後、女子実業団の共同石油監督として日本リーグ6度制覇。1979〜81年と85〜90年に女子日本代表監督。bj秋田や浜松、新潟でも指揮を執った。NBA中継の解説者も長く務め、歯に衣(きぬ)着せぬ物言いが人気を集めた。現在は全国でバスケットボールクリニックを開き、若い世代の育成に力を注ぐ。男鹿市生まれ。


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2019年06月22日土曜日


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