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<参院選宮城>愛知氏陣営「父子共闘」 定数減で危機感、元防衛庁長官和男氏てこ入れに奔走

支持者に握手を求める和男氏=15日、仙台市青葉区

 7月4日公示、21日投票が有力視される参院選の宮城選挙区で、4選を期す自民党現職愛知治郎氏(50)の父で元防衛庁長官の和男氏(81)がてこ入れに奔走している。宮城選挙区は改選数が2から1に減る上、祖父で元蔵相の故・揆一氏の代から続く後援会「愛知会」の高齢化が進む。陣営は野党統一候補との一騎打ちに向け「父子共闘」で決戦に挑む。
 「お久しぶりです。よろしく頼みます」。仙台市青葉区で15日にあった愛知氏の後援会事務所開きで、和男氏は旧知の支持者と次々に握手を交わした。
 和男氏は1976年、中選挙区時代の旧宮城1区から出馬し初当選。2009年に引退するまで衆院議員を9期務め、防衛庁長官や環境庁長官を歴任した。現在は東京の福祉関係団体などで要職に就いている。
 春先からほぼ毎週末、業務の合間を縫って東京と宮城を行き来する。複数の党県連関係者は「ここまで必死な和男さんを見るのは久々だ」と口をそろえる。
 和男氏を動かすのは選挙戦に対する危機感だ。次男の愛知氏は過去3回の選挙で野党と議席を分け合い、トップ当選は1度のみ。16年参院選では党現職が野党統一候補に敗れ、今回も競り合いが予想されるだけに陣営には焦りも広がる。
 加えて、和男氏には「現役時代に積み残した宿題がある」(県連関係者)との見方もある。
 和男氏の選挙初挑戦は1974年の仙台市長選。国政進出を期待した支持者からは当時、批判が相次いだ。その後、新生党や新進党など野党も渡り歩き、愛知会から自民支持層を手放したとの声が付きまとう。
 5月下旬に宮城県南地域であった会合では「十数年ぶりに地域に入った。『治郎の顔が見えない』との批判はあるが、何とか協力いただきたい」と述べ、頭を下げた和男氏。県連幹部は「高齢だけにこれまでの借りを返す『最後の政戦』と捉えているのではないか」と推し量った。
 和男氏は取材に「初の1人区は非常に難しい選挙になる。僕が頭を下げることで少しでも何かの支えになるなら、しっかりと汗をかきたい」と話す。
 宮城選挙区では、野党統一候補で立憲民主党の新人、ラジオ局アナウンサー石垣のり子氏(44)も立候補を表明している。


2019年06月23日日曜日


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