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<とうほくドローンeye>おくのほそ道編(2)須賀川/川を渡る

「可伸庵」跡地に残る栗の木が今年も花をつけた

 忙しく白河を過ぎた芭蕉は、阿武隈川を越えて須賀川へ。かねての知り合いにもてなされ、くつろぐことができた。
 大きな栗の木陰に庵を結んだ「世をいとう僧」可伸も訪ねた。「西」の「木」と書く栗は、西方浄土にも通じる。折よく花も咲いていた。<世の人の見付(みつけ)ぬ花や軒の栗>と詠んで、可伸の生きざまに寄り添う。
 須賀川滞在は8日間にも及んだ。「遠い伊賀(三重県)出身の芭蕉は不安な気持ちで旅に出たはず。みちのくで歓迎され、ほっとしたことでしょう」と、須賀川市芭蕉記念館の高橋亜純(あずみ)さん(50)が話す。
 さらに北へと出立の日。曽良の『旅日記』は「石河滝(いしかわだき)」を見に行ったと記す。阿武隈川にあり、今は「乙字ケ滝(おつじがたき)」と呼ばれる。上から眺めると、細く太く字をなぞるかのように白いしぶきが舞っていた。
(写真部・庄子徳通、小林一成)

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2019年06月23日日曜日


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