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<参院選宮城>各党に聞く(下)共産・社民

中島康博氏
岸田清実氏

 参院選は7月4日公示、21日投開票の日程が有力視される。宮城選挙区は改選数が2から1に減り、4選を期す自民党現職と野党統一候補として戦う立憲民主党新人が議席を争う。激しい前哨戦を繰り広げる県内の政党幹部に、争点や戦略を聞いた。

◎共産 中島康博県委員長/政権奪取へ共闘必須

 −前回(2016年)に続き、野党共闘を選んだ。
 「1党だけで政権を取れるとは思っていない。安倍1強には野党が協力しなければ立ち向かえない。前回以降、他党との話し合いを続けてきた。成熟した関係になっている」

 −宮城選挙区で候補を取り下げた。損失もあると思うが。
 「選挙区に立てた方が比例では当然有利だ。17年衆院選は仙台市の宮城1、2区で候補を降ろした結果、比例票を減らした。しかし、わが党の比例票を優先し、選挙区で候補をぶつけることはやるべきではない。党の利益を優先すれば、共闘は成り立たない」

 −それほど安倍1強政治への危機感が強い。
 「歴代の自民党政権と比べても圧倒的に異質だ。米国と一緒になって戦争する方向に国を巻き込んでいる。自衛隊の海外派遣を際限なく進め、憲法9条改正もやろうとしている。これまでの政権でやってこなかったことだ。手をこまねいていれば、戦前のような国になりかねない」

 −争点は。
 「暮らしを守る選挙になる。老後に2000万円が必要と言われてもどうやって用意するのか。党は現行年金に年6万円を加算する制度を提案している。国民が安心して暮らしていける制度にすることが大切だ」

 −消費税の増税中止も掲げている。
 「財源を示し、増税せずとも済むよう訴えていく。力のある大企業に負担してもらう。金持ち優遇税制を改める。戦闘機の『爆買い』をやめ、暮らしと教育に充てるべきだ」

 −戦略をどう描く。
 「自民現職は定数2の絶対に取れる選挙しかやっていない。定数1の前回、野党は勝った。風を起こすことができれば必ずひっくり返せる。選挙区での頑張りが比例の力にもなる」
(聞き手は報道部・藤沢和久)

◎社民 岸田清実県連代表/働く者の生活を守る

 −参院選の争点は。
 「消費税率10%引き上げが一つ。反対だ。所得税の累進課税強化が先だ。もう一つは雇用の安定。安倍政権はアベノミクスが成功したと言うが、非正規雇用者が増えている。労働者の待遇は切り下げられ、地方に恩恵が届いていない」

 −安倍政権の最大の問題点はどこか。
 「水道事業を民間に開放する改正水道法、種子法廃止、改正漁業法を中心とする水産改革など、公が果たしてきた役割を否定する流れをつくっている。国民生活を守るという政治の源流に逆行している」

 −政権は改憲にひた走る。護憲政党としてどう立ち向かうか。
 「憲法9条はもちろんだが、生存権の保障も訴える。非正規雇用が増える中、人間らしい文化的で最低限度の生活を保障するには、雇用の安定が欠かせない」

 −立憲民主党新人の石垣のり子氏を推薦し、野党共闘で臨む。
 「安倍1強支配を崩すのが当面の大きな課題だ。候補者を一本化しなければ太刀打ちできない。石垣氏は野党統一候補として、庶民感覚を持って訴えていると評価している」

 −参院選の結果次第で政党要件を失う恐れがある。
 「2017年の衆院選で、党は政党要件の得票率2%を切った。旧民進党による急激な野党再編の動きがあった。野党勢力に対して党支持者が危機感を抱き、新しく誕生した立民を選択したのが要因だ。党が果たせる役割をしっかり訴え、支持を拡大する」

 −結党以来の危機だ。党の果たす役割とは。
 「働く者の立場で、働く者の生活を守っていく。できるのはわが党だけだ。消費税率の引き上げ反対、東北電力女川原発2号機の再稼働反対、雇用安定を訴える。県内は比例票4万5000票を獲得する」
(聞き手は報道部・奥瀬真琴)


2019年06月25日火曜日


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