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町議選、花見の迷惑? 一目千本桜の宮城・大河原 春の選挙回避へ自主解散論が浮上

「桜まつり」の見どころとなる一目千本桜。地元の観光シンボルにもなっている=4月、宮城県大河原町

 宮城県大河原町の一部町議が、任期満了(2021年4月30日)の半年前となる来秋の議会の自主解散を模索している。町長の任期満了(20年10月27日)に合わせて同日選にすることで選挙事務費を削減する目的もあるが、地元の花見イベントと重なる春の選挙を回避する狙いがある。
 議論が浮上した背景にあるのは、町内で毎年4月に開かれる「桜まつり」。町の観光シンボル「一目千本桜」を見ようと来場者が近年急増しているといい、今春は町内外から約25万人が訪れた。
 会場は絶好のアピールの場になるが、拡声器を使った選挙活動が花見客に不評だという。ある町議は「うるさいと文句を言われることもある。われわれは騒がしい存在でしかない」と嘆く。
 直近となる17年4月16日の町議選の投票率は55.34%と過去最低になった。自主解散を訴える岡崎隆町議は「観光イベントと選挙が重なる必要はない。町長選と同時なら、経費削減、町議選の投票率向上も期待できる」と話す。複数の町議が同調しているという。
 ただ、イベントを理由にした解散論への反発も少なくない。反対派の町議は「選挙活動が花見客の迷惑になるのなら、候補者全員がまつり会場周辺を回らないなどすればいい」と批判する。
 自主解散派は現在、是非を協議するための特別委員会の設置を目指している。7月予定の臨時会で設置議案を可決したい考え。岡崎町議は「最初から議論自体を否定するのではなく、町民に選択肢を示したい」と意欲を見せる。
 特別委設置には議員の過半数の賛成が求められるが、自主解散派、反対派とも過半数に達していないとみられる。態度未定の議員をどう説得するのか。今後、両派の綱引きが本格化しそうだ。

[議会の自主解散]特例法の定めにより議員全体の4分の3以上の出席と、うち5分の4以上の賛成が条件となる。大河原町議会(定数15)の場合、全員出席となれば12人の賛成が必要。近年では茨城県美浦村、徳島県石井町、熊本県錦町の各議会がいずれも4月21日の首長選と同日選とするため、8月までの任期を前倒しして自主解散した例がある。


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2019年06月25日火曜日


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