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アレルギーでも一緒にパイを 岩手・紫波ビーガン洋菓子店に全国から注文

ビーガン食のアップルパイを切り分ける阿部さん

 岩手県紫波町にある卵や牛乳も口にしない完全菜食主義者(ビーガン)向け洋菓子専門店「はちすずめ菓子店」が、開店2周年を迎えた。ビーガン食専門店は全国的にも珍しく、店主の阿部静さん(37)は「みんなが一緒においしく食べられるお菓子を作っていきたい」と語る。
 店頭に並ぶアップルパイとキッシュは、全てバターや生クリームの代わりに菜種油や豆乳を使用。「食物アレルギーの子どもにも安心して食べさせられる」と全国から注文が届くという。
 阿部さんがビーガン対応の菓子作りを思い付いたのは、調理師として勤務した保育所での体験がきっかけだった。幼児の1割に卵や牛乳のアレルギーがあり、誕生日会などで切り分けたケーキをみんなと一緒に食べられない子どもに心を痛めたという。
 「子どもたちに食べてもらうには、おいしいことが絶対条件。商品化には試行錯誤を重ねた」と阿部さん。「将来的には自分の畑を持ち、リンゴや小麦を全て無農薬で作りたい」と意気込む。
 5月には商品の包装を有料化し、容器の持参を呼び掛けている。「ささやかな取り組みだが、環境や健康に配慮する人を少しでも増やしたい」と話す。
 営業は月−木曜の午前11時〜午後4時。インターネットでも販売している。


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2019年06月25日火曜日


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