秋田のニュース

<秋田・地上イージス>数値ミス「裏切られた」秋田県議会 自民からも不満

県議からスタンスを問われ、防衛省に強気の姿勢を示す一方、配備の可否には言葉を選ぶ佐竹知事=24日、秋田県議会

 秋田市の陸上自衛隊新屋演習場が候補地となっている地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」を巡る防衛省の不手際が相次ぐ問題を受け、配備計画に対する秋田県議会の反発が高まっている。一定の理解を示していたとみられる自民党県議からも強い不満が噴出し始めた。
 「裏切られた気分で、会派内にも防衛省を擁護する声はない」。24日の県議会予算特別委員会。元自衛官の経歴を持つ自民党会派の鈴木健太県議は、失態続きの古巣を痛烈に批判した。
 同省が5月末に公表した現地調査の結果報告書は、標高や山までの距離を踏まえた照射角度(仰角)に幾重ものミスが発覚。今月上旬の住民説明会で職員が居眠りする緊張感のなさに、反発が強まった。
 佐竹敬久知事は「具体的な安全対策などがなければ説明は受けない」と強い不快感を示す一方、配備の可否の判断には依然として慎重な姿勢を貫いている。
 鈴木県議は「知事が新屋への配備は反対と言った場合、どうなると思うか」と問い掛けた。
 「そこは読み方が難しい」と佐竹知事は言葉に詰まった。背景には、同省が報告書でレーダーを住宅地から隔離するため演習場西側の県有地取得を提案したが、その後の説明で現在の演習場敷地内でも安全に配備できると「強硬姿勢」を示した経緯がある。
 佐竹知事は「より危険な状況で造られてしまうのは困る。良い方向に持っていくため詳細なデータを出してもらい、県も検証する必要がある」と述べた。
 報告書では津波対策の説明が抜け落ち、新たに山の標高にも誤りが発覚。失態に歯止めがかからない。
 第2会派みらいの佐藤正一郎県議は「現段階で新屋への配備は無理だと表明すべきだ」と迫った。佐竹知事は「具体的な安全対策などが示されない限り、協議には応じない」と繰り返し、明確な言及を避けた。
 6月定例会では自民会派が丁寧な説明や誠意ある対応、野党3会派が計画撤回を求める意見書をそれぞれ提出。新屋への配備反対を求める請願5件と併せて27日の本会議で採決される。
 4月の改選前は姿勢を明確にしなかった県議会の判断が問われる。


関連ページ: 秋田 政治・行政

2019年06月25日火曜日


先頭に戻る