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仙台で水産加工品商談会 復興目指し131社参加

展示コーナーは、加工業者の説明を熱心に聞くバイヤーでにぎわった

 東日本大震災で被災した水産加工業の販路拡大を図る東北復興水産加工品展示商談会(復興水産加工業販路回復促進センター主催)が25日、仙台市青葉区の仙台国際センター展示棟で始まった。青森、岩手、宮城、福島、茨城5県の131社が自慢の品を売り込む。26日まで。
 時短や省力をテーマに、調理の要らない焼き魚や薫製、骨まで食べられる煮魚といった人気商品が並ぶ。健康ブームを受け、サバやイワシなど青魚の加工品もバイヤーの関心を引いた。
 いわき市小名浜の郷土料理を扱う「上野台豊商店」の上野台優(ゆたか)さん(43)は「水揚げ量が安定しないため、無駄のないよう加工し、商品力を上げることが大切だ。地元に足を運んでもらえるような商品づくりを目指す」と話した。
 会場のライブキッチンでは、プロの料理人がサメ肉のカツやホヤのみそ漬けをアレンジして振る舞い、食材の魅力をアピール。業界の人材不足解消のため、食産業に興味がある学生向けの見学ツアーも実施した。

◎事前マッチングで高成約率

 東北復興水産加工品展示商談会は国の復興事業として2015年に始まり、今年で5回目を迎えた。2日間で600回を超える個別商談で確実に成果を出すため、実行委員会は加工業者とバイヤーとの事前マッチングを行うことで高い成約率につなげている。
 事務局によると、過去4回の成約率は15〜19%台を確保し、今年は20%超を目指す。一般的な商談会は5%程度にとどまるという。
 事務局は商談会の3カ月前、加工業者に魚種や生産規模、販売希望先を、バイヤーには欲しい商材の詳細をそれぞれ聞く。1カ月前には商談相手を決め、事前に連絡を取ってもらいミスマッチを防ぐ。商談後のフォローアップも重要だ。
 昨年は相性の良さを数値化できるマッチングシステムを導入し、より効率を高めた。システム開発に携わった八戸缶詰(八戸市)の担当者は「お見合いの相性診断のようなもの。予想外の相手も見つかり、販路の可能性が広がる」と話す。
 実行委の野田一夫幹事長は「加工業者の仕事を増やすことを目的に工夫を重ね、成果が出てきた。復興事業終了で来年が最終回になるが、今後も手法を引き継いでいきたい」と話した。


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2019年06月26日水曜日


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