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9年ぶり再開の気仙沼・小泉海水浴場 本吉響高生が海の家開設へ奔走

現地を視察し、出店する海の家のイメージを語り合う高校生たち

 東日本大震災で被災し、今年の夏、9年ぶりに再開する気仙沼市本吉町の小泉海水浴場で、7月20日の海開きから2日間、地元の高校生4人が海の家を開く。震災前、約5万人の人出でにぎわった砂浜の復活を盛り上げようと意気込んでいる。

 海の家の運営に挑戦するのは、本吉響高3年の佐藤美咲さん(17)、熊谷楓さん(17)、軍司航さん(17)、藤井なぎささん(18)の男女4人。普段、子どもたちと海をつなぐ活動を続ける地元のNPO法人「浜わらす」の運営などを手伝っている。
 浜わらすの代表笠原一城さん(39)は実行委員会を組織し、海開きのイベント開催を検討していた。4人は笠原さんと話し合い、イベントの一環として海の家を出そうと決意。熊谷さんは「普段から地域に元気がないと感じていた。若い力で盛り上げたかった」と明かす。
 準備を開始したのは4月中旬。材料の仕入れ先の確保や収支見通しなど、初めての経験ばかりで戸惑うことも多い。インターネットで調べたり、笠原さんからアドバイスを受けたりしながら、手探りの挑戦が続いている。
 1カ月後に迫った海開きを前に、高校生たちは海水浴場を訪れた。海の家では、フィリピンで人気のデザート系飲み物「ハロハロ」とタピオカが入った飲み物などを提供するつもりだ。佐藤さんは「小さい子どもからお年寄りまで、みんなが笑顔になる店にしたい」と抱負を語った。
 海の家のレイアウトや店名などはまだ決まっていない。軍司さんは「不安はあるけれど、ようやく復活する小泉海水浴場の良さをアピールしたい思いは強い」と力を込める。
 4人は今後、浜わらすのメンバーと一緒に地元企業を回り、協賛金集めに取り組むつもりだ。今月28日まで、クラウドファンディングでも運営資金を募っている。笠原さんは「画期的なことに挑戦している4人には、今回の経験を生かし、将来、地域を担う人材に育ってほしい」とエールを送る。


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2019年06月26日水曜日


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