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<参院選>気仙沼市選管、洋上投票今回もゼロ? 12年以降申請なし 手続き煩雑、船長に負担

気仙沼市選管に設置された洋上投票の受信装置

 参院選(7月4日公示、21日投開票)を前に気仙沼市選管が26日、漁船員らによる洋上投票をファクス受信できる装置を設けた。投票用紙の申請受け付けは7月4日までだが、今のところ申し込みは1件もなく、2012年の衆院選以降続く投票ゼロの可能性が高まっている。
 洋上投票は公示前に投票用紙を選管で発行してもらい、海上からファクスで投票する制度。00年の衆院選で初めて実施された。気仙沼市内の漁業関係者らが1996年に「洋上投票実現の会」を設立するなどして国に要望し、公選法改正に導いた経緯がある。
 市選管によると、00年から10年参院選まで8回連続で投票があり、延べ330人が参加。01年の参院選は過去最多の169人が投票したが、12年衆院選以降は5回連続で実績がない。
 投票するには、選挙責任者である船長が船員全員の選挙人名簿登録証明書を集めて市選管に提出。投票用紙の管理なども1人で担う。
 気仙沼漁港の遠洋マグロはえ縄船などが所属する県北部鰹鮪漁業組合(気仙沼市)の担当者は「手続きが煩雑で船長の負担は大きい」と指摘する。
 市水産課によると、気仙沼漁港を母港とする漁船の17年度の乗組員数は約350人で07年度(約970人)の4割弱。船員の減少も影響しているようだが、市選管は「実現に向けて盛り上がった当時の船長が世代交代し、投票に対する船員の熱意が薄まっている」とも分析する。
 26日には投票データを受信するパソコンや、投票用紙を出すプリンターが据え付けられた。
 県内では石巻、塩釜両市選管でも洋上投票ができる。石巻は25日に装置を設置。塩釜は投票用紙の請求があれば設ける。26日時点で両選管とも事前の申し込みはないという。


2019年06月27日木曜日


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