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<新潟・山形地震>今、余震来たら… 鶴岡の廃業ホテル倒壊に不安

余震などで倒壊も危ぶまれる廃業ホテル(中央)=25日

 新潟・山形地震で震度6弱を観測した鶴岡市で、海沿いの急斜面に放置されたままの廃業ホテルが余震で倒壊するのではないかと、近隣住民が不安を募らせている。ホテルは2007年に営業を休止して破産手続きに入ったが買い手が付かず、10年間ほど管理者不在が続く。市は大きな余震が起きる前に撤去したい考えで、国や山形県の費用支援を望んでいる。
 廃業ホテルは、山形県沖の震源に近い市堅苔沢集落にある。国道7号沿いの急斜面に立地し、鉄筋コンクリート造りとみられる7階建ての建物は1973年に完成。現在は老朽化が進み、市が立ち入りを制限している。
 周辺には低層の民家が集まり、巨大な廃業ホテルが覆いかぶさるような形で迫っている。金具が民家の屋根に落下するなどし、住民は市に撤去を要望してきたが、市が行政代執行するとしても億単位の費用が見込まれるという。
 市によると、18日深夜の地震でも廃業ホテルの外壁のモルタルがはがれるなどの被害があり、市は発生直後の要望でホテルの撤去費用について国や県に支援を求めた。市の担当者は「今回は周辺住民に迷惑をかけなかったが、どんどん老朽化する中で、早く撤去しないと大変なことが起きる」と危機感をあらわにする。
 近くに住む無職柳沢武二さん(82)は「煙突や避雷針などが落ちてこないか心配だ。このままでは引っ越すことも考えないといけない」と顔を曇らせる。
 地元の小堅地区自治振興会の本間仁一会長(76)は「建物は古くなる一方なのだから、地震などで事故が起きる前に何とかしてほしい」と訴える。


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2019年06月27日木曜日


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