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<トップに聞く>再開発へ産官学連携 ICTノウハウフル活用/NTT都市開発・中川裕社長

   複合施設の建設について語るNTT都市開発の中川裕社長

 NTTグループの総合不動産企業、NTT都市開発(東京)の中川裕社長が仙台市内で河北新報社の取材に応じた。同社は青葉区のNTT東日本仙台中央ビルの再開発を担う。「新ビルを皮切りに、ICT(情報通信技術)を組み込みながら全国の各都市が成長、発展していける街づくりに取り組む」と語った。(聞き手は報道部・丸山磨美、高橋公彦)

 −2023年度に完成する次世代型放射光施設(青葉区)との連携を見据える。
 「放射光施設の稼働に合わせ、国内外の企業の研究所が集まる。新ビルのオフィスやコワーキングスペースは研究者らがデータ解析に使うほか、学生が泊まり込んで議論をし、新しい何かを生み出す場所になればいい。複合的な機能を持たせたい」

 −ビルは17年に閉鎖されて以来、手付かずだった。
 「JR仙台駅から近く、非常に恵まれた場所にある。建物が老朽化し、再開発が課題だった。当初はホテルも検討したが、地元の学生が生き生きと働ける環境をつくるなど、地域に役立てるような施設を整備する方向に変わった」
 「放射光施設は新しい産業や事業を生み出し、仙台が科学技術を基軸にした街として成長するチャンスだ。NTTグループの最先端のICTやサービス、ノウハウをフル活用し、地域を後押ししたい」

 −NTTグループは全国の中核都市を中心に街づくりを進める方針を掲げる。
 「再開発と街づくりをマッチングさせていくことが仕事になる。一方で、全国の中核都市は街を発展させるための計画や志を持っている。切り口は観光などさまざまで、われわれはその手伝いをさせてもらう。行政や財界、街の方々にヒアリングを重ね、みんなが喜ぶ仕組みを考えたい」
 「新ビルのような産官学が連携した施設は当社として初めて。街が継続的に成長するには産業や雇用が必要になる。今後、仙台の事例が全国的に広がり、各地でアイデアが出るといい」

 −7月にNTTアーバンソリューションズ(US、東京)の社長に就任する。
 「街づくり事業を推進する枠組みをNTTグループで構築しようと、都市開発など2社の上にNTTUSをつくった。仙台の再開発が同社最初の街づくりになるかもしれない。若者が生き生きと働ける場、人の集う場が生まれ、実感してもらえたらありがたい」


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2019年06月26日水曜日


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