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シニア男性集う「台所サロン」 料理と会話楽しみ500回 

手作りのシフォンケーキを囲み談笑する台所サロンのメンバー=25日、仙台市太白区山田本町

 仙台市のNPO「賢和会」(安海賢代表)が主宰する中高年男性向け料理講習会の修了生らが集う「台所サロン」が今月、500回を超えた。シニア男性が自分たちで食事を作って食べて、おしゃべりを楽しむ社交場。メンバーは「気負わず過ごせる大事な場所。息長く続けたい」と思いを新たにしている。
 「車を手放してからよく歩く。健康的になった」「老後の蓄えが2000万円もないから、100歳まで長生きしなくても…」。25日にあった501回目のサロンで、80〜60代の男性8人が手作りのシフォンケーキを頬張りながら、高齢者の運転免許返上や年金問題といった旬の話題に花を咲かせた。
 賢和会は2000年、定年退職後の男性を中心に発足したボランティア団体。食事を作れずに困っているシニア男性が少なくない状況を改善するため、03年に料理講習会「男の台所」を始めた。
 サロンは、男の台所の修了生に一般参加者も交え、「お茶っこ飲み」感覚で過ごせる場を提供しようと09年にスタート。太白区山田本町にある安海代表(85)の自宅を会場に週1回集まり、旬の食材を持ち寄って料理したり、弁当を買ったりして昼食を共にする。
 メンバーの活動の場はサロンにとどまらない。東日本大震災発生直後は、兵庫県などが泉区に開設した支援拠点でボランティアに温かい食事を提供。仙台市や名取市の仮設住宅団地にも出向き、被災者が集まり食事を味わう「移動サロン」を数年間開催した。
 最近は仙台、岩沼両市の10人が企画運営の中心となり、顔触れを変えながら毎回10〜20人が参加している。500回を迎えた今月4日は15人で特別メニューの弁当を広げ、節目を祝った。
 サロン開設当初から参加する青葉区の高橋忠世さん(79)は「世代の近い人といろんな話ができる。普段、周囲に聞けないことも教えてもらえてありがたい」と語る。
 「肩書のない男同士、何でも話し合って決めたから長続きした」と安海さん。高齢で車を手放すメンバーが増えたため、500回を機に開催を第2、4火曜の月2回に減らした。「仲間がいて話せる場があるのは大切なこと。ペースは落とすが、他団体とも連携して活動を続けたい」と話す。
 サロンは参加費500円。連絡先は安海さん080(1836)0550。


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2019年06月28日金曜日


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