福島のニュース

危険な離岸流、くっきり緑の帯に 海保が実地調査 福島・南相馬

海岸線(下部)から帯状に沖へと続く離岸流(緑色部分)=長岡技術科学大、福島海保提供
離岸流で沖に流される救難士ら

 7月に東日本大震災後初めて再開される南相馬市原町区の北泉海水浴場で、福島海上保安部は27日、離岸流の発生状況を調査した。遊泳者が漂流した想定で機動救難士らが離岸流に身を任せると、数分で50〜100メートル沖まで流された。
 緑色の蛍光染料を海岸線でまくと5分ほどで、3カ所で帯状の離岸流が確認された。救難士らが2人ずつ2本の離岸流に乗ると、流れの強い1本では蛇行しながら約5分で100メートルほど流された。
 協力した長岡技術科学大の犬飼直之准教授(海岸工学)は「幅約8メートル、毎秒40センチぐらいで沖に出る強い流れがあった。足にフィンを付けていても岸に戻りづらかった」と指摘。「波が交差する箇所や突堤など構造物の近くは特に気をつけるべきだ」と強調した。
 福島海保の錦部忠幸交通課長は「流されたら大声で叫び、陸に真っすぐ戻ろうとせずにいったん海岸と並行に泳いで離岸流を離れ、身を守る。特に子どもは流されやすく、大人が目を離さずにシーズンを楽しんでほしい」と呼び掛けた。
 離岸流は打ち寄せた波が沖に戻ろうとする強い流れ。幅10〜30メートル、長さは10〜数百メートルになる。海底の地形や潮の満ち引き、気象条件などにより、どこで発生するかつかめない。
 北泉海岸では2016年8月、沖に流された男性と救助に向かった海上保安官の計2人が死亡する事故が起きた。福島海保によると男性は離岸流で流されたとみられる。


2019年06月28日金曜日


先頭に戻る