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<参院選 いざ決戦>宮城/議席減 競り合い激化

 改選数が2から1に減り、与野党が生き残りを懸けて激突する。4選を期す自民党現職の愛知治郎に、野党統一候補で立憲民主党新人のラジオ局アナウンサー石垣のり子が挑む。組織力で優位に立つ愛知に対し、石垣は都市部を中心に無党派層の取り込みを狙う。

◎後援組織高齢化

 愛知を支えるのは、元蔵相で祖父の故・揆一、元防衛庁長官の父和男から引き継いだ後援会組織だ。春先から各地で会合を開き、引き締めを図るが、50年以上続く組織は高齢化が進み、関係者には運動量の低下を指摘する声も根強い。
 党県連は、各支部や首長、地方議員が持つ強固なネットワークを生かし、組織戦を徹底する構えだ。「顔が見えない」との批判を払拭(ふっしょく)しようと愛知も各地の会合に小まめに顔を出し、基盤固めに力を入れる。
 2013年に愛知に次いで当選し、17年に自民入りした現職和田政宗が比例代表に回った。連立を組む公明党も比例代表に候補者を立てており、陣営は選挙協力の調整や街頭での訴えの文言に神経をとがらす。
 愛知は過去3回の選挙で野党候補と議席を分け合い、トップ当選は13年のみ。改選数が2から1に減った16年参院選では野党統一候補が勝利したこともあり、陣営には危機感が広がる。
 愛知は「消費税増税直前の選挙とあり、逆風は吹くだろう。3期18年の実績と安定政権の維持を訴え、勝ち抜く」と力を込める。

◎足並み乱れ指摘

 石垣は、野党統一候補として16年参院選、17年仙台市長選の再現を目指す。ただ、共闘をけん引してきた旧民進党が分裂した影響で、足並みの乱れを指摘する声は少なくない。
 候補者選定は難航し、立候補表明は5月上旬にずれ込んだ。出遅れを挽回しようと、地方議員らとともに行った地域回りは、県内をほぼ一巡。300カ所近くで街頭演説し、名前の浸透を図った。
 6月下旬に国民民主や社民、共産各党、連合宮城による支援の枠組みが固まり、巻き返しの態勢が整った。会員制交流サイト(SNS)で街頭演説の様子を発信するなどインターネットを使った運動も積極的に展開する。
 党代表枝野幸男は「宮城は最重点選挙区の一つ。全力で支える」と位置付けた。石垣は28日夜に仙台市内であった総決起集会で「宮城から政治を変えなければいけない。皆さんと力を合わせ、勝ち抜きたい」と息巻いた。
(敬称略)


2019年06月29日土曜日


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