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<いわき湯本温泉>「フラ女将」PR連携広がる 男性チーム誕生、地元店に新商品

フラ女将とフラシティブラザーズが一緒にクライマックスを飾ったステージ=15日、いわき市の古滝屋

 着物姿でフラを踊る「フラ女将(おかみ)」がいるいわき湯本温泉(福島県いわき市)で「フラのまちづくり」が広がりを見せている。支える男性フラチームが誕生し、地元店は新たなメニュー・商品を開発。東日本大震災後、客足が落ち込む温泉街を地域を挙げて盛り上げる。
 フラ女将らが月1回、広場で華麗なダンスを披露するステージがある。4年目の今年から、首にレイを掛けたスーツ姿の男性たちが前座でフラを舞う。
 市職員や旅館従業員らでつくる「フラシティブラザーズ」。雨天のためホテルの宴会場が会場となった15日も、市民のダンスなどに続き9人が登場した。ハワイの地引き網の歌「フキラウソング」など2曲でステップを踏み、観光客の拍手を浴びた。
 昨年7月に結成した。20〜50代の大半がダンス未経験だった。仕事帰りの夜に月2回、フラ女将も習う元フラガールのレッスンを受け今年の本格デビューにこぎ着けた。
 他のメンバーに参加を呼び掛けた市常磐支所長千葉伸一郎さん(55)は「女将を何らかの形でサポートしたかった。楽しみながら温泉街を元気づけたい」と話す。演目はまだ2曲。3曲目を練習中だ。
 地元の飲食店や商店にも賛同が広がる。
 湯本温泉は2015年、温泉施設スパリゾートハワイアンズに代表されるフラ文化を取り入れた「フラのまち」を宣言した。当初ホテル・旅館の女将や関係団体でスタートした推進委員会は18年から店舗も加わった。
 新メニュー・商品の発売が連携の第1弾。ハイビスカスソースをかけた豆乳サンデーなど南国や温泉を意識した8種類が完成した。
 白石菓子店はパイナップル果肉を含む白あん入りの焼き菓子「みはこ座トロピカル」を開発した。社長の白石晃さん(46)は「連携を深め、より魅力ある店をつくることで湯本を訪れる人も増える」と意気込む。
 市によると、震災の影響や東京電力福島第1原発事故の風評被害が続き、湯本温泉の18年の宿泊客は10年の54%にとどまる。
 推進委はホームページや会員制交流サイト(SNS)で発信を始め、パンフレットも一新しPRを強化した。副会長でフラ女将の小井戸文恵さん(53)は「連携の動きは心強い。街が全体で盛り上がれるよう取り組みを続けたい」と話す。
 ステージは今年、7月20日と8月17日の午後5時〜8時半にもある。フラ女将がトリを飾る。


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2019年06月29日土曜日


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