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<陸上日本選手権>女子100障害 青木、気迫の2位 連覇逃すも持ち味発揮

女子100メートル障害決勝 13秒15の自己新で2位となった青木(右)。左は優勝した木村

 陸上の世界選手権(9〜10月・ドーハ)代表選考会を兼ねた日本選手権第3日は29日、福岡市の博多の森陸上競技場で行われ、男子400メートル障害は安部孝駿(ヤマダ電機)が2020年東京五輪の参加標準記録を破る48秒80で2年ぶりに制した。女子100メートル障害は木村文子(エディオン)が13秒14で6度目の優勝、青木益未(七十七銀行)は自己新の13秒15で2位。安部と木村は世界選手権代表に決まった。

 気迫のこもった走りだった。女子100メートル障害は青木が木村に真っ向勝負を挑み、自己ベストを0秒02縮めてフィニッシュ。2連覇を逃しての2位でも表情は明るかった。
 持ち味のスプリント力を存分に発揮し、スタートから飛ばした。ハードリング技術でわずかに後れを取ったが、「思いっ切り行って何とかする」。最後まで勝負に絡めたレースに不満はない。
 木村との差は0秒01。勝つための改善点は分かっている。ハードルに向かって加速する際、踏み切りで減速してしまう。世界で戦うためには技術向上が不可欠だ。
 逆に言えば伸びしろが残っているということでもある。走力とハードリングの技術がかみ合えば、木村とこの日4位だった紫村(東邦銀行)が持つ13秒0台の記録に並ぶ日は遠くない。「いつもは大差で負けて勝てる気配がない」と思っていた木村に僅差まで迫り、自信を深めた。
 今秋の世界選手権(ドーハ)に出場するには、日本人未到の12秒98を出さなくてはならない。東京五輪はさらにその先にある。
 「走力がないとハードリングがうまくても国内で止まってしまう。これからも走力を上げ、もっと上のレベルで戦いたい」。連覇を逃した女王の悲哀はみじんもない。挑戦者の闘争心をたぎらせた。(岩崎泰之)


2019年06月30日日曜日


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