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<むすび塾>福井で開催 模擬訓練で課題共有

地域の防災活動について意見を交わしたワークショップ=29日午前11時10分ごろ、福井県坂井市三国町の三国コミュニティセンター

 福井県坂井市の三国町地区で29日開催した防災・減災ワークショップ「むすび塾」では、九頭竜川河口部に位置する港町での津波避難をテーマに語り合った。地元住民や東日本大震災の語り部ら参加者13人は津波対策の課題などを話し合い、次の災害に備えた防災意識啓発の必要性や訓練の大切さなどを確認し合った。(1面に関連記事)
 行政区長経験もある会社社長の鹿島潤司さん(60)は「地域の防災訓練に携わり10年以上になるが、住民の参加率が低い。高齢者、障害者、要介護者など対応を考えるべき点も多く、不安がある」と打ち明けた。
 模擬避難訓練では海岸から避難所までの途中、道路幅の狭い住宅街も抜けた。北前船が寄港し、にぎわった三国町地区は木造の古い住宅が多い。防災活動に取り組む中山晴男さん(70)は「地震で住宅が倒壊したら避難所までたどり着けるのか。夜間や冬場の発生も視野に入れた取り組みが必要ではないか」と強調した。
 震災の語り部として参加した東北福祉大3年の志野ほのかさん(20)は「土地勘がない観光客は逃げる場所、方向が分からない。住民の声掛けがほしい」と指摘。元消防士の佐藤誠悦さん(67)も「避難場所や津波浸水高を示す案内看板がなかった」と設置を提案した。
 助言者を務めた福井工大の竹田周平教授は「訓練の結果を持ち帰り、周囲の人たちに話して課題を共有してほしい。常に何が必要か考えながら訓練を繰り返すことが大切だ」とアドバイスした。


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2019年06月30日日曜日


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