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<トップに聞く>商品改良 東北の声も コンシェルジュが店に常駐/セイバン・泉貴章社長

[いずみ・たかあき]大阪大大学院修了。飲料メーカーで商品開発に携わった後、2010年セイバン入社。11年2月から現職。44歳。兵庫県出身。

ランドセル製造大手セイバン(兵庫県たつの市)の泉貴章社長が仙台市内で河北新報社の取材に答えた。東北初の直営店が4月、市内にオープン。活発化するランドセル商戦に「東北のお客さまの声をじかに聞き、商品の改良に生かす」と語った。(聞き手は報道部・古賀佑美)

 −直営店を仙台に出した理由は。
 「2014年から全国で直営店を出し始め、5月には10店に達した。商品選びを手伝うコンシェルジュが店に常駐する。ランドセルを買う時に何を重視するのか、なぜセイバンを選ぶのかをヒアリングし、新しい機能の開発に生かしたい」
 「セイバンの調べでは、宮城県はランドセルの購入価格帯が全国に比べ数千円高い。百貨店を中心に商品をしっかりと選んでいる印象がある。東北6県から人が集まる仙台に早く店を出したかった」

 −業界の傾向は。
 「ランドセルの購入は『ラン活』と呼ばれるように大きなイベントとなった。両親、祖父母が参加し、インターネットで調べ、店に足を運んで品定めする。好みの商品を手に入れるため購入時期も早まっている。ものづくりや接客を通して、お客さまの強い思いに応えていきたい」

 −商品の特徴は何か。
 「肩ベルトに樹脂パーツを入れた『天使のはね』を03年に発売し、体感重量を軽くした。他社も含めて商品自体の重量は10グラムほどしか変わらず、体感の軽さ、背負いやすさがポイントになる。体のラインに沿った設計を施し、体と接する面積を大きくしている」

 −今年は創業100年。新たな取り組みは。
 「少子化は避けられず、ランドセル事業だけでは成長できない。大手アパレルと連携して昨年、東京や兵庫で保育事業に参入した。ランドセルは教育と親和性が高い。預かるだけの保育ではなく、新しい発想のコンテンツを提案し、ブランドの信頼性を高めたい」


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2019年07月01日月曜日


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