宮城のニュース

手軽で簡単!梅干し作り ポリ袋使い減塩も 梅の収穫量東北No.1は宮城

梅干しの作り方を説明する吉川さん(右)=仙台市青葉区
漬けて1年ほどたった梅干し

 スーパーに梅の実が並ぶ季節がやって来た。梅干しに最適な、熟した黄色い梅の香りが店先に漂う。宮城県は東北一の収穫量を誇る梅産地。梅干しというと手間が掛かり、塩辛いイメージがあるが、ポリ袋を使う手軽な漬け方もあり、自家製のため減塩も思いのままだ。新元号の令和の出典となった万葉集の「梅花の歌」にちなみ、今年から梅干しに挑戦しては−。

 「今は減塩が求められる時代。かびやすさに注意して、塩を減らして作っていきましょう」。ベターホーム協会(東京)が運営する仙台市青葉区の料理教室。仙台支部の副支部長を務める吉川久美子さん(57)が、生徒8人に梅干しの漬け方を教え始めた。
 梅干しを漬ける入れ物というと大きなかめが思い浮かぶが、吉川さんが用意したのはジッパー付きのポリ袋。塩気を減らしてもかびにくいように、水気を取り去った梅と赤ジソを入れ、空気を避けた製法を説く。500ミリリットル入りのペットボトルが重しとして重宝することなど、時代性に配慮した指導だった。
 生徒たちは、重しを載せて数日置いたときに白梅酢が出てくる「下漬け」まで習い、その後は各家庭に帰って実践するという。梅干し同様、協会のレシピ本に沿って青梅を使った梅シロップの作り方も教わり、満足げに帰途に就いた。
 農林水産省によると、梅の国内伝来は弥生時代で、万葉集にもあるように当初は観賞用の花だった。戦国時代に実が武士の携帯食となり、家庭に普及したのは江戸期だという。
 今では全国各地で梅祭りが開催される人気の果樹。宮城県内でも角田市などで毎年、イベントが開かれており、2018年産の県内の梅の収穫量は1510トンと東北一を誇る。
 吉川さんは「減塩がもてはやされるので、市販品も塩分が少ないが、その分、さまざまな添加物がある。ポリ袋を使えば冷蔵庫保存と合わせて腐らないようにできるし、簡単だ。敬遠せず、地元の梅で作ってほしい」と話す。
 レシピ本は税込み514円。連絡先は同協会022(224)2228。

◎レシピ

<主な材料>
熟した黄色い梅1キロ、赤ジソの葉120〜130グラム。

<作り方>
(1)梅を洗って竹串でへたを取る
(2)ジッパー付きポリ袋に(1)と35度の焼酎大さじ2、粗塩150グラム(減塩したい時は130グラム)を入れ混ぜる
(3)(2)に1キロ〜1.5キロの重しを載せ冷暗所に3、4日置く
(4)赤ジソの葉を洗う。塩大さじ1をまぶし、もみ、あくを捨てることを2度繰り返す
(5)(4)に(3)から出る白梅酢をかけ、色を付ける
(6)(3)に(5)を入れ、500グラムの重しを載せ梅雨明けまで冷蔵庫にしまう
(7)梅雨明け後に3日間、天日干しし、完成。


関連ページ: 宮城 文化・暮らし

2019年07月01日月曜日


先頭に戻る