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<岩手公園PFI>観光客250万人増? コの字施設 中庭に水田、主要情報は非公開

商業施設の整備計画がある岩手公園の芝生広場

 盛岡市による岩手公園(盛岡城跡公園)の商業施設整備計画で、開発業者に選定された衣料品製造販売「ミナ」(東京)による事業提案の概要が30日、分かった。市は「公にすることで誤解や混乱を生じさせる」として提案の主要部分を非開示にしている。

 関係者によると、施設は中津川側に口を開けた形でコの字形に配置し、中庭部分に水田を整備。建物は木造平屋一部2階で「ミナ ペルホネン」ブランドの物品を販売する直営店やカフェ、ギャラリーが入店する(地図参照)。
 初期投資は数億円とみられ、2020年度中の営業開始を目指す。施設の設計は建築家藤森照信氏が担当する。施設の完成で盛岡市を訪れる年間観光客(約350万人)は、岩手県平泉町の約200万人を上回る250万人増を見込む。
 市は、民間資金を活用した公共施設整備(PFI)方式で、公園南東側の中津川に面した芝生公園約1万平方メートルを開発する方針。民間事業者を公募し、有識者5人で構成する選定委員会が提案内容を審査した。
 応募したのは「10年前から中津川沿いに物件を探していた」というミナだけだった。提案内容の相対比較ができなかったため、各委員が配置計画や収支計画を100点満点でそれぞれ採点し、平均評価点を算出。60点以下は不合格とした。
 各委員の採点は、ほぼ満点の96.0点から不合格に近い67.0点まで分散し、平均は86.6点だった。
 この際、選定委は「情報の出し方について細心の注意が必要」としてミナの提案を非開示とするよう事務局に要請した。関係者によると、水田の整備方針などが問題視されたという。ミナ側と市が協議して後日、修正版を市民に示す。
 芝生広場で毎朝体操をする無職男性(74)は「城跡に商業施設なんてとんでもない。出店するなら商店街などもっとふさわしい場所があるだろう」と市の計画を疑問視。公園近くの小中学校に通っていた会社員男性(26)は「思い出多い場所であり、開発には反対だ」と話した。


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2019年07月01日月曜日


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