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<参院選 いざ決戦>山形/組織と知名度で激突

 再選を目指す自民党現職大沼瑞穂に、野党統一候補で無所属新人の元民放アナウンサー芳賀道也が挑む。党の厚い支持組織を背景に与党の実現力を強調する大沼に対し、芳賀は高い知名度を武器に「地元候補」をアピールする。

◎34市町村長推薦

 大沼は4月までに県内35市町村のうち34市町村長の推薦を取り付けた。市長有志代表の東根市長土田正剛は6月23日、自民県連大会に駆け付け「首長34人で支えれば絶対に負けるわけがない」と気勢を上げた。
 環太平洋連携協定(TPP)への対応などが争点となった2016年の前回参院選では、自民公認候補が参院議員舟山康江(非改選)=無所属=に12万票差で大敗。大沼陣営は農業者票の流出を警戒し、前回は自主投票だった県農協政治連盟からも推薦を得た。
 6月22日の総決起集会には党政調会長岸田文雄が来援し「ばらばらの政党に政策の実現性はあるだろうか」と野党統一候補を批判。大沼は集会に先立ち、岸田と共に新潟・山形地震で被災した鶴岡市を視察して「市や県ではかなわない復興もある。国としてどんな支援が可能か検討する」と強調した。
 政策パンフレットや公式サイトはピンク色を基調に統一。「子育て・介護応援団」のキャッチフレーズで子育て世代、女性の共感獲得も目指している。
 対する芳賀は、大沼から約8カ月遅れの3月初めに立候補を表明。旧民進党の分裂と17年衆院選を経て、立憲民主、国民民主両党の県組織の強化が停滞する中、人選を一任された舟山が擁立を主導してきた。

◎地元で30年以上

 芳賀は知名度を頼りに、無党派層や若い世代への浸透を狙い、6月にはインターネットライブ配信「はがチャンネル」を開設。若手市議や県出身歌手をゲストに招くなどし、地域課題について討論を重ねる。
 選対本部長を務めるのは県内唯一の非自民系国会議員の舟山。「大きな組織に勝てるのは一人一人の草の根の力。全員野球で安倍政権を倒す」と意気込む。
 陣営は、地元で30年以上アナウンサーを務めた芳賀と、東京で生まれ育った大沼との対比も意識する。
 6月20日の集会では、選対幹部が大沼を「東京から山形への出稼ぎ」と挑発。芳賀は同15日の公開討論会で「中央が優遇され、地方がないがしろにされている。東京からズームアウト、山形にズームインする政策が必要」と、かつて担当した番組のキャッチフレーズをもじって訴えた。(敬称略)


2019年07月01日月曜日


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