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<参院選 いざ決戦>福島/実績現職に共闘挑む

 3選を狙う自民党現職の森雅子に、野党統一候補で無所属新人の水野さち子が挑戦する。森は2期12年の実績に加えて知事選への立候補経験もあり、全県的な知名度で先行。元県議の水野は地盤の会津若松市を起点に、浜通りや中通りへの浸透を急ピッチで進める。
大物弁士を投入
 2013年参院選の現職対決をダブルスコアで制した森は、今回は「非常に厳しい選挙」と繰り返す。国会議員、県議らと地域を回り、支持固めを進める。
 直近の国政選挙での自民の苦戦ぶりが危機感を呼んでいる。16年参院選福島選挙区は党公認候補の得票割合は47%にとどまり、野党統一候補に敗北。17年衆院選も県内5選挙区で47%と非自民候補を下回った。
 旧民主党への逆風とアベノミクスへの期待の恩恵を受けた13年の勢いはもうない。「対抗馬が非自民でまとまり、苦しい戦いになった」と自民県連関係者。ある県議は「投票直前まで組織を引き締める」と語る。
 激戦区には大物弁士が次々と送り込まれる。6月15日、JR福島駅前に立ったのは新元号発表で応援依頼が急増した官房長官の菅義偉。しの突く雨の中「福島を真に再生するには政権の安定が必要」と強調した。
 「『令和おじさん』には有権者の反応が違う。集会も引き締まる」と陣営関係者。組織戦と空中戦を駆使し、抜け出しを図る。
投票率勝敗の鍵
 水野は16年参院選、17年衆院選に続く野党統一候補の勝利を目指す。立憲民主、国民民主、社民各党県連と無所属議員、連合福島の5者協議会が擁立。5月下旬に共産党との協議が整い、東北で山形県とともにいち早く共闘が成立した。
 「30万票と6000票の戦い」(県議)とされる知名度の差を埋めるため、5者協は県内19地区に選対本部を設置。共産と他の野党3党を仲介した市民団体も街頭活動を展開する。
 共闘の旗印である「原発ゼロ」を掲げるまでには曲折もあった。候補者選定を前に5者協が確認した政策は「原子力に依存しないエネルギー政策」。水野の初期のビラにも原発ゼロの文言はなかった。
 その後の候補者一本化に際し、4党と無所属議員は原発ゼロの表現で合意。電力系労組を抱える連合福島は「政党間の合意には干渉しない」として、反自民勢力の結集を優先する。
 陣営が注目するのは投票率。関係者は「50%を切れば勝てない。比例区と連動した運動が鍵だ」と語る。(敬称略)


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2019年07月02日火曜日


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