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<東北大>来年度からAI授業必修に 新たな社会と向き合える人材育成

情報関連の授業に取り組む学生たち=6月、仙台市青葉区の東北大川内キャンパス

 東北大は来年度、新入生全員を対象に人工知能(AI)の基礎を学ぶ授業を必修化する。AIによるデータ分析などの技術が急速に進む中、文系・理系を問わず、AI活用の技術や倫理などを理解し使いこなす能力を備えた人材の育成を目指す。AI教育の必修化は全国に先駆けた取り組みという。
 全学部の新入生約2400人が、AIやデータ利活用の基本を学習する科目「情報基礎」を履修する。現在、理系学部など一部で必修となっている同科目の内容を拡充させるほか、統計関連の基礎を学ぶ「数理統計学」などの授業を全ての学部の学生が選択で履修できる態勢も整える。
 東北大は「社会科学系などの文系分野でもビッグデータやAIの知識や技術が求められている。AI人材の不足が指摘され、全学生が素養を身に付ける必要がある」と強調する。
 AI教育を、教養などを幅広く学ぶ「現代的リベラルアーツ」と位置付け、専門の教員らで今後、新たな教育組織を設立する方針。講義棟などの無線通信Wi−Fi(ワイファイ)の環境拡充も図る。本年度は、関心の高い学生向けにAI・数理・データリテラシーなどの教育プログラム「挑創カレッジ」も創設した。
 東北大の滝沢博胤(ひろつぐ)副学長は「AIの普及で社会構造や働き方が大きく変わる可能性がある。10年後を見据え、スキルだけでなく、新たな社会と主体的に向き合える人材を育成したい」と強調する。
 AIを巡っては、政府は今年、大学教育の改革などを通じ、全国で年間50万人がAIの基礎的知識を学ぶ戦略を打ち出している。


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2019年07月03日水曜日


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