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北海道への旅にいざなう恋物語 盛岡の元書店員が制作したポップ、JR仙台駅に掲示

びゅうプラザ仙台駅に掲示されたパネルを確認する奥野さん(右)ら

 「申し訳ありません」と彼女は言った。「そのお問い合わせには、お答えできません」
 そんな書き出しで始まるのは、北海道新幹線にまつわる恋の物語。JR仙台駅(仙台市青葉区)の「びゅうプラザ」に先月からパネルで掲示されている。JR北海道仙台営業所が元書店員のライター松本大介さん(41)=盛岡市=にポップ制作を依頼。異色の小説仕立てで、読む人を北海道への新幹線の旅にいざなっている。
 タイトルは「ツナガレミライ」。男女それぞれの視点による二つの物語を併せて読む趣向で「11年越しのこの恋を、北の大地でゆっくり育め」とのキャッチコピーが添えられている。
 北海道新幹線が札幌に延伸される2031年3月、2人の過去と現在が交錯する。新幹線車両H5系や観光名所など実在のモチーフがフィクションに織り込まれ、読み進めるうちに旅への期待も膨らむ内容だ。
 作者の松本さんは3月まで盛岡市のさわや書店に勤め、数々のポップでベストセラーを生んできた。本のポップも小説仕立てにしたことがあるという。「ポップはいかに楽しみや思いを乗せるかが大事。北海道と本州をつなぐ新幹線というキーワードから、最後まで読むと謎が解けるよう物語を組み立てた」と語る。
 16年3月に開業した北海道新幹線は3年目の18年度、新青森−新函館北斗間の1日当たり乗車人数が4600人で、16年度の6200人から減少傾向が続く。JR北海道仙台営業所が利用促進に向けて松本さんの存在に着目し、協力を依頼した。
 仙台営業所の奥野洋平さん(37)は「読むと、函館の先にいろいろな旅の目的地があると知ってもらえるのではないか」と話す。
 現在読めるのは仙台駅のほか東北のびゅうプラザ8カ所だが、今後は他の旅行代理店などにも掲示を依頼する。続編も制作予定だ。


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2019年07月04日木曜日


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