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<東京五輪>宮城出身2選手不屈 カヌースプリント、A代表入りへ猛練習

<永沼 巻き返し期す国体覇者>片膝立ちでパドルをこぐカナディアンシングル1000メートルで東京五輪を目指す永沼=6月26日、石川県小松市
<小松 瞬発力磨き再出発図る>カヤックシングル200メートルで再出発を図る小松=6月26日、石川県小松市

 東京五輪を目指すカヌースプリントの日本代表チームに宮城出身の2選手がいる。カナディアンの永沼崚(25)=ユアテック=とカヤックの小松正治(27)=愛媛県競技力向上対策本部=。世界選手権(8月、ハンガリー)のメンバー入りは逃したが、次のチャンスに向け懸命にこぎ続ける。
 永沼は石巻市出身。宮城・石巻商高でカヌーを始め、昨秋の福井国体の成年男子シングル500メートル覇者だ。加美町出身の小松は宮城・中新田高卒。18年ジャカルタ・アジア大会では男子ペア1000メートル、4人乗りのフォア500メートルに出場している。
 2人は今、B代表として石川県小松市の代表合宿地で練習漬けの日々を送る。代表チームの入れ替えにつながる9月の日本選手権での活躍を期す。
 ここまでの道のりは共に平たんでなかった。
 永沼は大学4年の秋に一度競技をやめている。「もう一回挑戦したい」と半年間のブランクを経て社会人1年目で復帰。仙台市の広瀬川にある貸しボート場を練習に使わせてもらった時もあった。昨年の国体後に肋骨(ろっこつ)の骨折が判明し、今季はフォームの修正などで出遅れた。
 小松は一昨年秋、飲み物に禁止薬物を混入される事件に巻き込まれた。「ドーピングをしていない証明をするために2カ月ぐらい練習できなかったが、もう全然気にしていない」。今年に入りチーム方針で4人乗りから外れ、シングルでの再出発を図る。
 A代表入りへの課題は明確だ。永沼は「パドルの長さなども変えながら1ストロークごとの進みを強化する」と言い、小松は「200メートルの種目に絞り、持ち味の瞬発力を磨く」と話す。
 世界選手権で、日本代表はカヤック4人乗りの五輪出場権獲得を目指す。これを逃した場合は日本選手権を経てチームを再編成し、来年3月にタイであるアジア選手権でシングル、ペアの五輪出場権を狙う。
 永沼は「自信はある。今年はいろいろチャレンジする」と力を込め、小松は「五輪は高校時代からの目標。絶対出る」。一層のレベルアップを誓い、夏の練習に向けて闘志を燃やす。(岩崎泰之)


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2019年07月04日木曜日


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