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<参院選>岩手選挙区 個性PR過熱 自民現職・平野氏「農水の政策通」 無所属新人・横沢氏「福祉の実践者」

商店街で支持者と共に手を振る横沢氏=6月29日(写真左) 総決起大会で拳を振り上げる平野氏=6月26日(写真右)

 「農水の政策通」か「福祉の実践者」か。4日に公示される参院選(21日投開票)の岩手選挙区(改選数1)で、与野党が立候補予定者に備わった個性のアピールに余念がない。それぞれ選挙戦の大事な論点を体現しているだけに、関係者の期待も大きい。

 「1次産業は衰退しない。私にお任せください」。盛岡市で6月26日にあった自民党現職平野達男氏(65)の総決起大会。約700人の聴衆を前に立候補予定者は、自ら「農政のプロ」を演出してみせた。
 平野氏は東大卒で、農林省(現農林水産省)に24年間勤務。国政に転身後も、民主党政権の復興相として沿岸被災地の漁港や農地の再生に取り組んだ。
 自他共に認める農水族だけに、壇上には手腕に期待する1次産業団体のトップがずらり。
 「政策通として地方の現実を認知している」(大井誠治岩手県漁連会長)、「農産物の市場自由化が進む混迷の時代だ。われわれの望む政策のため力を存分に発揮してほしい」(久保憲雄県農政連委員長)とエールを送る。
 一方、盛岡市で30日に開かれた「県障がい者スポーツ協会」の総会には、野党統一候補で無所属新人横沢高徳氏(47)の姿があった。車いすで登場し「ここにも来られない方々の声を国政に届ける」と「障害者の利益代表」を前面に打ち出す。
 横沢氏は盛岡工高卒。モトクロスバイクの選手だった1997年、練習中の事故で脊髄を損傷し、車いすでの生活を送る。2010年バンクーバー冬季パラリンピックにチェアスキー日本代表として出場した。
 実体験に基づいて障害者施策を論じる横沢氏。安倍晋三首相が大阪城の復元時に設置したエレベーターを「大きなミス」と発言したことに「戸惑いを感じた。全ての人に住みやすい社会をつくりたい」とやんわり批判を加えた。
 29日にあった後援会の集会には福祉関係者が続々来場した。県身体障害者福祉協会の藤井公博会長は「障害のある人が国政に参加すれば、福祉の考え方が大きく前進する」と訴えた。
 岩手選挙区にはNHKから国民を守る党の梶谷秀一氏(53)も立候補する予定。


2019年07月04日木曜日


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